問題児は痛みを感じる ページ15
………。
「…ん」
ぼんやりと見える真っ白な天井。
薬の匂い。
保健室だ。
そうわかった。
保健室と言えば、佐賀美ちゃん。
私は保健室のベッドから身を起こした。
佐賀美ちゃんの姿はない。
まあそりゃそうか、授業だろーな、今頃。
私は手に違和感を感じた。
目を向けると、私の手を握った、真緒が寝ていた。
…もう一度言おう、
私の手を握った、真緒が寝ていた。
「うおああああ！？」
寝起き、しかも貧血にも関わらず大声を出したからか、クラッときた。
真緒「……んー？お、A、目ぇ覚ましたのか」
目をこすってふにゃ、と笑った。
「え、え！？」
真緒「なんだよ…寝起きのくせに元気だなぁ」
「な、んで、手！」
真緒「手？ああ、これ？
いーだろ、スバルや深海先輩とも繋いでたんだし」
いやそうだけど！
真緒は…ちょっと…。
立て続けに大声を出したせいで、クラッとした。
真緒が慌てて支えてくれる。
真緒「大丈夫か？たく、貧血なんだから静かにしてろよ〜」
「うー。あれ、第二ボタンまでちゃんとしまってる！」
真緒「閉めといた。仮にも、女子高生なんだから簡単に男に見せるなよ？」
「凛月と真緒は友達だから平気！」
真緒「あのなあ…。
友達でもダメなんだよ。こんなん、言われなくてもわかるだろ」
「？？ 羽宮さん、難しいことはよくわかんないわ！…いっ！」
首に走る、ピリッとした痛み。
真緒「凛月に吸われた後か。ちょっと失礼するぞ〜」
真緒はそう言うと顔を近づけてきた。
そして傷口に舌を這わせた。
「っえ、ま、ままま真緒？」
普段真緒はやらないような行動に驚いた。
ヌルヌルとした感覚が傷口をピリピリさせた。
すごく、くすぐったくて焦れったい。
「ちょ……んっ」
普段は出さない声をだしてしまう。
逆にその声でハッとしたのか、真緒は唇を離した。
顔が熱い私の顔を見て、真緒は申し訳なさそうに言った。
真緒「悪い…。でもピリピリ、なくなったろ？」
いつも通り笑う真緒にホッとして、私も笑った。
「うん！もうバッチリ！」
さっき、雰囲気がいつもと違うように見えたのは、何かの気のせいなんだ。
そう思うことにした。
真緒「これで絆創膏を貼っておけばいいだろ。
あと…凛月からこれ預かった」
紙を渡され、それを広げて見た。
ーー
テスト近いので更新遅くなります！ごめんなさい！
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カヱデ - すごく面白かったです！ 毎回毎回夢主ちゃんが面白すぎてwww あと、告白のシーンめっちゃキュンキュンしてこっちまで照れちゃいました。w 本当に作者様最高です！！！！！ (2020年3月30日 1時) (
レス) id: 0bc2d23af6 (このIDを非表示/違反報告)
＊かるぴす＊(プロフ) - イチゴプリンさん» ご指摘ありがとうございます！誤字脱字が多いですが、付き合ってやって下さい！ (2017年9月14日 21時) (レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴプリン - 宗君って一人称『僕』じゃないですか？お話はすっごく面白いです! (2017年9月14日 20時) (レス) id: 645f74247e (このIDを非表示/違反報告)
シナモンロール様(プロフ) - 永遠のトリスタPさん» ありがとうございます！恋愛系はあまり得意ではないのですが…楽しんでいただけたなら何よりです！ (2017年3月3日 19時) (レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
永遠のトリスタP - ふぁぁぁぁ()恋愛編はきゅんきゅんしました！深夜に読んだらテンションがやばいことになりそうでっせwこれからも楽しみに待ってます！ (2017年3月3日 18時) (レス) id: ca1dd6b6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊かるぴす＊ | 作成日時：2017年1月18日 20時
