ひよこのワルツ第四楽曲【あんスタ】

ひよこ #164 ページ21

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「 彼女は既に、君たち五奇人と深く関わりすぎていたね。今君たちと離れなければ彼女は悪役になってしまう。非難の対象になってしまう。

でも、あの優しい子がそんな忠告を聞き入れるとは思えないね。



____だから、英智くんは自分が嫌われてでも彼女と五奇人を引き離したんだね。

五奇人の中でも特に親しい彼を彼女自身に壊させれば、彼女は彼らと一緒にいられない。
もともと真面目で優しい子だからね、罪悪感に呑まれてしまうだろうから 」




日和がそこまで言い終えたあと、巨大な沈黙が彼らを覆った。
この事件は、誰も悪くなかった。全員が、誰かのために動いた結果。その結果が、宗とAを壊した。


夏目はふと、部屋を出ていく前に「ごめんね」と残したAの言葉を思い出す。

_ああそうか、Aさんは最初から全部わかっていたんだ。天祥院が、自分の為にしたことだということを。
だから、貴方を悪者にしてごめんなさい、そう言ったんだ。



それを、夏目はようやく理解した。




「 ...自分が壊れた時にまで、他人を心配してるなんテ......本当に、“残酷なくらい優しい” 」




2年の、秋。
___ここで、プロデュース科1号である川崎Aは革命の舞台から姿を消したのだった。









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