ひよこのワルツ【あんスタ】

ひよこ ＃27 ページ29

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「 __川崎、いるか？ 」




それは、突然のことだった。


更衣室事件から数日たったある日。

放課後、Ａ組の教室に蓮巳くんがやってきた。





「 どうしたの？ 」

「 ...場所を移動して話したい 」



ここじゃ、言いづらいことなんだろうか。

特に断る理由も無い私は、コクリと頷いた。





「 な、なんだ...!? 」

「 Aに告白でもすんじゃねえのか 」

「 何!? 」

「 違うからね 」




紅郎くんに惑わされている千秋にツッコんでから蓮巳くんに再び目を向ける。




「 明日ね、バイバイ 」

「 何かされたら連絡してくれ！ 」

「 おう、またな 」




2人に手を振って、蓮巳くんのあとをついていく。

一体、なんだというのだろう。





「 千秋がごめんね、変なこと言って 」

「 いや、問題ない。この年頃が考えそうなことだ 」

「 う、うん 」




この年頃って...蓮巳くん、おじいちゃんっぽい。



「 それで、どこ行くの？ 」

「 ...病院、だ 」





病院...？

.......え。



な、なんで病院？

怖い。





「 すまない、驚いたよな 」



驚くってより、怖かったけど。




「 会ってほしい奴がいるんだ 」

「 会ってほしい奴...？ 」






蓮巳くんの友達、だろうか。

なんにせよ、蓮巳くんの紹介してくれる人で
悪い人じゃないはずだ。



そう考えた私は、ゆっくりと了承した。






「 じゃあ__連れてってください 」








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