検索窓
今日:9 hit、昨日:26 hit、合計:677,385 hit

ひよこ #23 ページ25

.






『 _____鈴木くん、次、移動教室だよ 』


「 !? 」




突然、放送機から流れた私の声。

鈴木くんも体を固まらせて、放送機をぽかんと
見つめている。




『 うん、ちょっと待ってて。...よし、行こう 』



そして次に流れたのは鈴木くんの声。

隣の教室から、どよめきの声が聞こえた。





これは、さっきの私と鈴木くんの会話だ。

なんで、それが放送機から...?






「 ...なんだよ、これ。黙れよ...! 」



鈴木くんが荒々しく言う。

しかし、放送機はどんどん、私と鈴木くんの会話を流していく。




『 川崎さん、好きだ 』

『 ...え? 』




「 ...よ 」




『 僕は君の全てを知ってる!クセ、好きなもの、人間関係。守沢や、鬼龍みたいな変わったやつとつるむ必要ないよ。“俺”が“A”を守ってあげる。俺だけを必要としてくれればいいんだ!俺はこんなにもAを愛してるんだよ?Aも愛してくれ___ 』



「 黙れっつってんだろ!!! 」



鈴木くんの怒声が響き渡る。

びくっ、と肩が揺れた。






「 _____っははっ...! 」




私と鈴木くんしかいないはずの教室に、
笑い声が響いた。


この声は、聞き覚えがある。






「 さく、ま、くん... 」



ドアによりかかって笑っている、朔間くんの姿があった。




「 なんで、朔間くんが... 」

「 別に、面白そうなことがありそうだから
来たんだよ 」




あ〜笑った、と屈託のない笑みで言う朔間くん。

...よくわからないけど、これってやばい...?





「 ___お前がやったのかよ、朔間 」



ドスの効いた低い声。

振り返ると、鬼の形相をした鈴木くんが、
朔間くんを睨みつけていた。









.

ひよこ #24→←ひよこ #22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (511 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1070人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あるみかん(プロフ) - 優樹菜さん» うわああああ!申し訳ございません、前回他の方にも注意して頂いていたのに…すぐに紅郎に修正いたします! (2017年11月26日 20時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
優樹菜 - #30話で気づいたのですが、鬼龍のしたの名前は、九郎ではなく、紅朗ですよ!(たしか)これからも更新楽しみにしてます! (2017年11月26日 8時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - p−−さん» ありがとうございます!楽しんでいただけてとても嬉しいです!頑張って更新するので、待っててくれると嬉しいです! (2017年11月23日 21時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
たまたま(プロフ) - 初コメ失礼します!とっっっっても面白い!です!笑一気に読んじゃいましたwもう、続きが楽しみすぎてヤバいです!これからも更新頑張ってください*\(^o^)/* (2017年11月23日 20時) (レス) id: 0907e86698 (このIDを非表示/違反報告)
p−−(プロフ) - ですね! (2017年11月6日 21時) (レス) id: 3280412425 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*かるぴす* | 作成日時:2017年8月24日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。