ひよこ #23 ページ25
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『 _____鈴木くん、次、移動教室だよ 』
「 !? 」
突然、放送機から流れた私の声。
鈴木くんも体を固まらせて、放送機をぽかんと
見つめている。
『 うん、ちょっと待ってて。...よし、行こう 』
そして次に流れたのは鈴木くんの声。
隣の教室から、どよめきの声が聞こえた。
これは、さっきの私と鈴木くんの会話だ。
なんで、それが放送機から...?
「 ...なんだよ、これ。黙れよ...! 」
鈴木くんが荒々しく言う。
しかし、放送機はどんどん、私と鈴木くんの会話を流していく。
『 川崎さん、好きだ 』
『 ...え? 』
「 ...よ 」
『 僕は君の全てを知ってる!クセ、好きなもの、人間関係。守沢や、鬼龍みたいな変わったやつとつるむ必要ないよ。“俺”が“A”を守ってあげる。俺だけを必要としてくれればいいんだ!俺はこんなにもAを愛してるんだよ?Aも愛してくれ___ 』
「 黙れっつってんだろ!!! 」
鈴木くんの怒声が響き渡る。
びくっ、と肩が揺れた。
「 _____っははっ...! 」
私と鈴木くんしかいないはずの教室に、
笑い声が響いた。
この声は、聞き覚えがある。
「 さく、ま、くん... 」
ドアによりかかって笑っている、朔間くんの姿があった。
「 なんで、朔間くんが... 」
「 別に、面白そうなことがありそうだから
来たんだよ 」
あ〜笑った、と屈託のない笑みで言う朔間くん。
...よくわからないけど、これってやばい...?
「 ___お前がやったのかよ、朔間 」
ドスの効いた低い声。
振り返ると、鬼の形相をした鈴木くんが、
朔間くんを睨みつけていた。
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あるみかん(プロフ) - 優樹菜さん» うわああああ!申し訳ございません、前回他の方にも注意して頂いていたのに…すぐに紅郎に修正いたします! (2017年11月26日 20時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
優樹菜 - #30話で気づいたのですが、鬼龍のしたの名前は、九郎ではなく、紅朗ですよ!(たしか)これからも更新楽しみにしてます! (2017年11月26日 8時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - p−−さん» ありがとうございます!楽しんでいただけてとても嬉しいです!頑張って更新するので、待っててくれると嬉しいです! (2017年11月23日 21時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
たまたま(プロフ) - 初コメ失礼します!とっっっっても面白い!です!笑一気に読んじゃいましたwもう、続きが楽しみすぎてヤバいです!これからも更新頑張ってください*\(^o^)/* (2017年11月23日 20時) (レス) id: 0907e86698 (このIDを非表示/違反報告)
p−−(プロフ) - ですね! (2017年11月6日 21時) (レス) id: 3280412425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*かるぴす* | 作成日時:2017年8月24日 11時