速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！４

真緒と北斗 ページ5

…あいつどうしたんだろ。




俺、衣更真緒は北斗に呼び出され、人気の少ないところへと呼び出された。




ホッケー「衣更、遅れてすまない」

真緒「おお、気にすんな。いきなりどうした？」



そう言うと黙る北斗。



だがシリアスな雰囲気にはならない。

なぜなら北斗の表示がホッケーだからだ。



……俺、Aうつったのかな。




ホッケー「…衣更」

真緒「お、おう」



やべ、脳内でこんなアホなこと考えてたとか死んでも言えない。


ホッケー「俺は、まだAが好きだ」

真緒「…知ってる」



それは、知ってる。

プロデュース中、談笑、ふとしたときに北斗がAを焦がれた目で見ていること。


あいつは鈍いから知らないだろうけど。


ホッケー「未練がましい俺は、Aが諦められない」


苦しそうに言いながら、俺の目をまっすぐ見る北斗。


ホッケー「…だから、告白祭で想いを伝えて、今度こそスッパリと諦めたい」



…こいつは、ほんとにいい奴だ。

わざわざ彼氏の俺にそのことを伝えて。

黙って奪っちまえばいいのに。…いや、Aはそもそもそんな軽くないしな。




真緒「…渡すことはできないけど、応援してるよ」


俺がそう言うと、北斗は頭を下げた。



真緒「ちょっ、なにやってんだよ！」

ホッケー「ありがとう。お前が仲間で良かった」



突然の言葉に驚きつつも、こいつはいい奴だな、と感じた。



できれば実るよう応援してやりたい。でも叶わない。



そんなもどかしさが俺を襲った。






ーーー

はーい「うぇっへーい！」で行くつもりだった文化祭は作者の気分で変更となりましたー。

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