４.得意分野 ページ4
あの電話から。
潤の分の晩御飯の材料を買った。
潤には、「家に着き次第お米3合くらい炊いておいてね」とLINEした。
「了解」と返ってきたので、お米は心配無用。
潤と飲むかな〜と思って、スーパーで1番高いワインと、
美味しそうなビールをケース買い。
かなり重くなった。
こんなに重くなると思ってなくて、
車で来てない。いやまぁ運転出来ないんだけど…。
「もしもし...」
潤「ん？なんかあった？」
「荷物が重たいから、迎えに来てもらえない？」
潤「ん、はーい。そういうと思って、もう来てるよ」
え！？
と思って周りをキョロキョロする。
潤「わっ！」
潤が後ろから驚かせに来た。
正直袋を落とさないようにするので精一杯。
「やめてよ〜！
ほら、潤のためにワインとビールも買ってきたの〜」
潤「お、まじ？さんきゅ！
じゃ、今日も泊まっていこうかな〜！」
なんて言いながら、車に荷物を載せて、私たちも乗り込む。
「あ、ちょうどスーパーに来る前に潤の部屋掃除しといたよ。
ベッドも夏仕様にしておいた！」
潤「何から何までありがとね。」
「ううん。こんなの全然大丈夫！
潤といると楽しいしね！
ほら、同じとこで同じ日に生まれた運命ってやつ？(笑)
だから、これからも一緒に飲んだり話せたら
それだけでいいの！」
潤「それ、運転してるときは危ないから、飲んでるときに言ってほしかったわ」
やべー、うれしい。
なんて言いながら、バックミラーからでもわかるくらい頬を緩めてる。
はい、到着しましたよ〜。
Aは軽い方持ってね。
オレお酒類持つわ。
そんなことを言いつつ、車を止めてる。
この車、私のなんだけど、私は車を運転することができないから、
ほとんど潤のもの。
この一軒家も、潤がいつ遊びに来てもいいようにするために買った。
私たちが幼馴染で、よくお互いの家に行って遊んでることは
公にしてるから全然大丈夫。
むしろ、自分たちでTwitterとか、インスタにあげてるから、
週刊誌とかは撮るメリットがない。
自分たちからネットにあげようって言ったのは潤。
この人は、演出家っていう仕事をしてるからなのかもしれないけど、
頭の回転が速い。
こういう類のことは、潤の得意分野だ。
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作者名：彩瑛 | 作成日時：2018年6月23日 20時
