映画ー3 ページ16
またスクリーンに表れたのは、
《白鳥ひめ 新ユニット結成》の大きな文字。
そしてその候補は春美だった。
学園長「白鳥と望月ならいいユニットになる。
ユニット界に新たな光を灯すだろう」
「そんな………」
学園長「望月のユニットか、鈴原のユニットが
勝つのかいいスタートになると私は思ってる。
鈴原、分かるだろう?
ここで君が二階堂と組むことが
どれだけ望月にとっていい事なのか」
〈私ね!ひめ先輩に憧れて四つ星学園に入ったの〉
〈ひめ先輩と同じステージに立てたらな〜〉
憧れのひめ先輩との共演は彼女の夢であった。
それを私のせいで壊すわけにはいかない。
「わかり……ました」
私は静かに部屋を出て、ある人に電話をした。
「もしもし?」
??「もしも〜し、どうしたの?」
「ねぇ、私とユニット組んでくれない?"ゆず"」
春美side
小鳥ちゃんを待ってる間に貝殻のネックレスを
見つけて自分とことちゃん用に2つ買った。
『あ!小鳥ちゃん!はい!私とお揃いだよ?』
私は小鳥ちゃんの首にネックレスをかける。
小鳥「ありがと」
『そうだ!オーディションの課題曲、一緒に聞こ?』
イヤホンを半分ずつで聞く。
楽しいポップな感じの曲で、
なんでも分かり合える友達がテーマ。
『絶対にオーディション合格しようね。
楽しみってひめちゃん言ってたの』
小鳥「そんなにひめ先輩が好き?」
『うん!もちろん!今S4として
ステージに立ててとっても嬉しい』
小鳥「決めた!私さ、ゆずとユニット組む」
え?
『え?えっと………』
落ち着きを取り戻そうとするけど出来ない。
小鳥「そっちの方がいい!前の時はたまたま合格
出来た。でも、今回も上手くはいかない」
『うん。だからもっとレッスン頑張ろうよ』
小鳥「ううん、それは出来ない」
『どうして?納得できない!!!』
小鳥「これは大事なチャンス!私と春美にとって!
だから今回は実力のある、ゆずを選ぶ」
私はカッとなって小鳥ちゃんに詰め寄ると、
小鳥ちゃんの首のネックレスがちぎれてしまった。
小鳥「『あ!』」
小鳥「それじゃあ、ゆずとレッスンする予定だから」
私は涙を堪えながら小鳥を見つめていた。
貝殻のネックレスの欠片を拾って立ち去った。
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作者名:姫さま2代目 x他1人 | 作成日時:2020年12月6日 0時