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第19話 ページ21

「ふ〜ふふ〜ん。ララララー」

今日は銀ちゃんとお菓子作りをする日だ。私は朝から楽しみ過ぎて鼻歌をつい口ずさんでしまう。

店で働いている毒舌な私より少し年上の店員さんに気持ち悪いと言われたがそんなことは気にしない。

毒舌店員さんに私の度重なる奇行を指摘されるのは慣れたのだ。

友達とお菓子作りをすることはあまりないので、本当に銀ちゃんとお菓子作りが出来るのは嬉しいのだ。

私の友達はオカルトマニアで怪しげな書を読んでいたり、運動好きでいつも外を駆け回っていたり、歌が好きでいつも歌を歌っていたり、よく分からない詩を書いていたりでお菓子作りに興味がある子がいない。

「ふふ〜ん。らら〜」

私は厨房で銀ちゃんが来るのはまだかまだかと待ち侘びていた。

「Aお客さんよ、銀さんと言う……」

「今行くわ! 」

母が最後まで言い切る前に私は銀ちゃんのいる店の入り口目掛けて小走りで移動する。

店の前で銀ちゃんと母は談笑していた。私は銀ちゃんを厨房へと案内する。

「Aさんこんにちは。今日はよろしくお願いしますね」

「こんにちは! 銀さん今日は来てくれて嬉しいです。それと私の事は呼び捨てでいいですよ。年も私の方が下だと思いますし」

お互いさん付けで呼んでたらあんまり仲良くなれないし、呼び捨ての方が友達感増すよね!
そんな感覚で提案してみた。

銀ちゃんは始めは目をぱちくりさせて驚いた顔をしたものの直ぐに笑顔で了承してくれた。

「じゃあAちゃんで。私の事も銀でいいですよ」

「じゃあ銀ちゃんで! 早速お菓子作りを始めましょう」

やった!
お互いちゃん付けで呼びあうって友達感会っていいね。こんな可愛い友達出来て嬉しいよ。

私はこの時もはや銀ちゃんがポートマフィアだと言うこともあのメインキャラの妹だと言うことも忘れかかっていた。

「何か作りたい物の希望はありますか? 」

「そうですね。初心者でも作れそうな簡単なのがいいのですが」

初心者でも作れそうな簡単もの……。

それなら、クッキー辺りかな。簡単だし美味しく作れるんだよね。

「クッキーとかはどうでしょう? 」

「クッキーいいですね。私クッキー好物なんです」

銀ちゃんのお気に召したらしい。

それならクッキーでいこう。

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まゆ - 面白かったです^_^ほのぼのしていて、癒やされました^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月10日 23時) (レス) id: 955180b2fd (このIDを非表示/違反報告)
春音花奏(プロフ) - 二こさん» 誤字の指摘ありがとうございます。誤字ばかりで申し訳ないです。直させていただきます。 (2017年4月26日 18時) (レス) id: 0aa6d15627 (このIDを非表示/違反報告)
春音花奏(プロフ) - くろねこさん» 誤字の指摘ありがとうございます。全然気付きませんでした。なるべく急いで直させていただきます。 (2017年4月26日 18時) (レス) id: 0aa6d15627 (このIDを非表示/違反報告)
二こ - 太宰の一人称は「私」だぞ (2017年4月26日 18時) (レス) id: b637e00f20 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 突然のコメント失礼致します。文豪ストレイドックスではなく文豪ストレイドッグスではないでしょうか? (2017年4月21日 19時) (レス) id: c40642156e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春音花奏 | 作成日時:2016年12月24日 16時

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