第13話 ページ15
そして父はまた母について話そうとしたので、慌てて私はそれを止めた。
父の話は長いのだ。
「宮沢さんを長く引き止めたら悪いよ。もう空も暗くなってきてるし」
私は慌ててそう言った。
今日は2人の原作キャラにあって、緊張して疲れたので、長い父の話は聞きたくなかった。
まあ疲れてなくても聞きたくないけど。
「あ、そろそろ帰らないと。それでは失礼しますね」
「玄関まで見送るよ」
私の一言で2人はすんなり玄関へ向かってくれた。
私は手を振って賢治君を見送る。
その後、私は部屋へ戻り、今世第2回自分へのお疲れ様会と言う名のパーティを一人で行った。
パーティを終え、ベッドに寝転んだ私は色々と考える。
この世界についてや自分が転生したことについて。
なんか最近原作キャラとの関わりが増えてる気がする。
……にしても何で私文豪ストレイドックスの世界に転生したんだろう。
しかも前世の記憶を持ったまま。
人が死んだら、まあ転生するって言うのはわからなくもない。
百歩譲って。
でも前世の漫画で見た世界に転生だなんて、どっかの小説にでもありそうな展開だ。
そういえば、お姉ちゃんが前世で、文豪ストレイドックスの世界に転生したいとか、夢小説読みながら言ってた気がする。
お姉ちゃん、私と肉体交換しない？
それを思い出した私は全力でそう思った。
本当に何で私はこの世界に………。
「だぁぁぁぁぁ！」
私は大声でそう叫んだ。
何となく気持ちが沈んできたので、大声で叫んでみたのだ。
前世でおじいちゃんが教えてくれたのだ。
気持ちが沈んだ時は大声を出すのがいいって。
前世では、カッパが大好きで、カッパは存在すると信じ、おじいちゃんの家を訪問する度に、カッパの仮装をして出迎えてくれたおじいちゃん。
なんだか無性に恋しくなっていた。
前世ではAはおじいちゃん似だね、とよく言われたものだった。
ああ、なんか難しいことや暗いこと考えてると頭痛くなってきた。
昔から考え事は苦手だった。
もう寝よう。
私は重い瞼を閉じる。
疲れた体は、目を閉じるとすぐに微睡みの中に溶けていった。
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まゆ - 面白かったです^_^ほのぼのしていて、癒やされました^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月10日 23時) (
レス) id: 955180b2fd (このIDを非表示/違反報告)
春音花奏(プロフ) - 二こさん» 誤字の指摘ありがとうございます。誤字ばかりで申し訳ないです。直させていただきます。 (2017年4月26日 18時) (レス) id: 0aa6d15627 (このIDを非表示/違反報告)
春音花奏(プロフ) - くろねこさん» 誤字の指摘ありがとうございます。全然気付きませんでした。なるべく急いで直させていただきます。 (2017年4月26日 18時) (レス) id: 0aa6d15627 (このIDを非表示/違反報告)
二こ - 太宰の一人称は「私」だぞ (2017年4月26日 18時) (レス) id: b637e00f20 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 突然のコメント失礼致します。文豪ストレイドックスではなく文豪ストレイドッグスではないでしょうか? (2017年4月21日 19時) (レス) id: c40642156e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春音花奏 | 作成日時：2016年12月24日 16時
