越後へ ページ27
・
謙信「準備は出来たか？」
詩乃「はい。」
謙信「首元が冷える、これを巻いていけ」
謙信様がいつも巻いている白い帽子(もうす)を巻いてくれた。
日粕さん達護衛の人達数名と謙信様と私は馬に乗り、越後に向かった。
村外れで振り返る...
いろいろあったこの土地に別れを告げた。
謙信「....伊勢。いくぞ！」
詩乃「はい。」
・・・・
ねね「まだかしら！」
景康「そう、焦るな...
今日中には越後に帰ってくるはずだ。」
ねねも家の中でうろうろ落ち着かないが、もう一人、落ち着かない者がいる。
バタン！
景房「ねえねえ！まだ帰ってこないよ！」
景康「景房...。
さっきから、出たり入ったり部屋がち
っとも暖まらない！
いい加減にしろ！」
景房「だってー！日粕の便りでは、今日
帰ってくるんだろ？
やっと、伊勢が帰ってくる！
もう一度、見てくるよ！」
バタン！
景康「はあー..」
伊勢が景虎の後を追って、戦場まで行ってから皆で心配しない日はなかった。
ねねに至っては、帰ってきたら屋敷から一歩も出さないと言っていた。
そんなねねも、朝から伊勢の好物の鶏肉料理を作り、菓子まで用意していた。
ねね「ﾌﾌﾌ...
いつも、落ち着いていらっしゃる
景康様も、今日は落ち着かないので
すね...
先程から開いている本が先に進んで
いませんものね。」
景康「....ﾌﾌ、そうだな...」
本は手にしているが、ちっとも内容が入ってこない。
私も、伊勢の帰りを心待ちにしていたのだ。
景房「あ！帰ってきた！
おーい！」
・・・・
詩乃「あっ！景房様だ！
おーい！
ただいまー！」
謙信「伊勢。落ちるぞ！」
はやるる気持ちを抑える...。
ねね「伊勢姫様！」
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KOHKU(プロフ) - コメントありがとうございます。戦国時代の恋の行方はもう最終章に入っていきます。続編も考えています。読んでもらえると嬉しいです。 (2021年1月26日 19時) (
レス) id: 0bb67776f8 (このIDを非表示/違反報告)
ここな(プロフ) - こんにちは！歴史には全く詳しくないのですが、昨日から一気読みで読ませてもらいました！これからも楽しみにしてます。他の作品も時間のあるときに読むつもりです。ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2021年1月26日 15時) (レス) id: 01920890a3 (このIDを非表示/違反報告)
KOHKU(プロフ) - 励ましコメントありがとうございます。今回のアップ出来なくなった時は、焦りました。頭の中の物語を、楽しんでもらえていることが知れて嬉しかったです。他のサイトからの励ましコメントももらえて、この作品をコツコツと綴って行ければと思いました。 (2021年1月19日 20時) (レス) id: 0bb67776f8 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - こんばんは。「また君を探す 2」の方でコメント送らせていただいたものです。いつも素敵な夢小説をいつもありがとうございます！毎日読ませて頂いております。これからも応援しておりますので、どうか無理のない範囲で頑張ってください！ (2021年1月19日 17時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KOHKU | 作成日時：2021年1月18日 19時
