太宰の姉は最強なようで【呪術廻戦】【文スト】 (ページ3)

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乱歩も流石にそこまでとは思っていなかったのか、お腹を抱えながら声を上げて笑っていた。

｢あっははは！中々面白い人じゃないか！
是非会わせてもらいたいものだね！｣

｢私はあまり会いたくないですけど…｣

眉を寄せながら云った太宰の言葉は届かなかったらしく、乱歩はルンルンとした足取りで探偵社を出ていった。
ため息をつく太宰を横目で見ていた国木田は、またもや穴が空いたように胃がキリキリと痛んだ。

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｢青春だね〜｣

のほほんとした口調で話す人物とは、此処、” 東京都立呪術高等専門学校 ”で教師をしている最強。太宰悟である。

呪術界では訳あって”五条悟”となっているが、悟は五条という苗字をあまり好んでいない。だが、好まないという理由だけで拒否してしまうと、後々何をされるのか分からないため仕方なく従っている。

そんな色々と複雑な事情を抱えた悟の隣に座っているのは、数少ない同級生あり女友達でもある人物。家入硝子だ

目の下には、まともに寝れていないのか濃いクマが出来ている。片手には煙草を持っており、そこから出ている煙を吸い込んでいた。

｢野球で青春感じるとか、やっぱりあんたとは合わないね｣

｢ただでさえ普通の学校生活が送れないんだ。野球だとしても青春を感じるものだろう？｣

｢そういうものかね。｣

納得し難いような表情を浮かべる硝子であったが、悟の嬉しそうな表情を見るなり眉を下げ、呆れたように微笑んだ

呪術師はマイナーな職なので万年人手不足なのだ。学生だとかは関係なしに任務は送られるし、死ぬ事も不思議なことではない。というか死ぬ確率の方が高い。

目の前で楽しく野球をしている教え子達を眺めながら、悟は自分の弟の事を考えていた。

弟の元から離れて早12年。一応物事が考えることの出来る歳までは一緒に居たので、何とか生き延びてはいるだろうと推測はするが……姉の性か、やはり心配はする。
最初の2年は心配で寝付けなかったほどだ。
俗に言う”ブラコン”というやつなのだろう。かなり重度の

｢まぁ、どうせ数日後には会えるか…｣

｢え？なんか云った？｣

｢……なんでもないさ｣

サングラスをかけ直し、目を伏せて云った悟の呟きは……
誰にも届かないまま消えてしまった。

言葉の意味は、数日後に任された悟の任務で判明することとなる。

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