十五夜２ ページ18
潤「何でこんな悲しい本をAに買ってくんだよ！」
雅「違うの！こんな悲しい本だと思わなかったの！
帰りに寄ってもらった本屋でマネが結希くんに月の本を買うって言うから
『何で月？』って聞いたら今日は十五夜だからです、って！
なら俺もAに月の本を買ってあげよう！と思って
で、表紙の絵も可愛いし？ホッコリする話だと思って買ったらさー！」
『まさかの悲しい話だったの！わざとじゃないの！』と慌てて説明する相葉くん
潤「何でうさぎさんだけ何も見つけれないんだよ！何かあるだろ！
木の実とか草とか！」
雅「潤ちゃん、食べるの倒れた老人だよ！おじいちゃんだから！
木の実も草も食べれないよ！」
潤「頑張って食えよ！青汁にでもして飲めよ！」
『そしたらうさぎだって･･･』と絵本を閉じてAを抱きしめる潤くん
A「じゅー？ うーしゃん？」
潤「ん、うさぎさんな･･･ うさぎさんは･･･
すごく優しいうさぎさんで、おじいさんの為に一生懸命頑張ったから
神様が月に連れてって住ませてくれたんだって」
A「つちー？」
潤「月でお餅をついてるんだよ」
A「もちー！」
雅「でも何でうさぎは月でお餅ついてんの？」
潤「おじいさんの為じゃねぇの？知らねぇけど･･･」
雅「ねぇねぇ、餅の話してた餅食べたくなんない？」
潤「今、晩飯食ったばっかだろ･･･(笑)」
雅「そうなんだけど･･･今、無性に餅が食いたい！」
『餅なんかねぇよ！(笑)』『磯部！磯辺焼き食べたい！』と
潤くんと相葉くんが話していると潤くんの膝から降りて窓辺に行くA
潤「A、何してんの？」
A「つちー？」
雅「月？A、お月様探してるの？」
A「あい！ うーしゃん！」
潤「今日、天気悪いからなー･･･」
雅「さっきまで雨降ってたしねー･･･」
傍まで行ってAを抱っこして『今日は見えないよ？』と、相葉くん
A「ん！」
雅「え？何？どこ行くの？」
相葉くんの抱っこから降りてテーブルまで行き
パンを手に持って窓辺に戻ったAは･･･
A「うーしゃん！ ぱーん！」
雅「A、うさぎをパンで呼ぼうとしてんの！？(笑)」
潤「パンあげるから出て来いよ！って？(笑)」
――― 十五夜 終 ―――
(。ﾟωﾟ) １７周年 おめでとうございます♡
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作者名：綾
| 作成日時：2015年11月27日 20時
