【あんスタ】アイドルって、そんなにいいものですか (1)

祖母「情緒不安定かよ」 ページ12

「待ってよ、ちょっと話そうよ。きみ、ガミさんと2度も喧嘩したんでしょ？普通科のファン達大丈夫だった？」


さわやかスマイルを浮かべながら『お茶してこーよ』的テンションで言ってくるこいつは一体ナニ！！


普通科どころか声楽、音楽、演劇科からもバッシング受けたよ！！2つの意味で叩かれたよ！！！


下校してる人たちの方をチラっと見ると、女子生徒1人が「え・・あれってもしかして・・」みたいな顔でこっちを見ていた。


幸い、気づいているのはその人だけらしい。


ので、その人に向かって手を合わせ(意味：お願い)、口の前に人差し指をたてる(意味：黙ってて)。


その人は困惑しつつも頷いてくれた。やっさしー！！ヒュー！！


「急いでるんで、すみません。手、はなしてもらえます」


「急いでる？さっきまでここで誰かを見張ってるようなことしてたきみが？」


「・・・急用を思い出しまして」


「こんなタイミングでいきなりぃ？ヘタな嘘ついちゃって、そんなに俺たちのこと嫌いなの？」


「そうですね嫌いなのでさっさ放せ」


「おおっ、口悪ーい。キレるの早いね？」


「煽んなウザい。話すことなんて一切ない。私に関わってこないでよ」


突然フラッシュバックする、中学の時の記憶。


背中を嫌な汗が流れた。


「そんなこと言ったってさぁ。自分で蒔いた種だよ」


「そうかもしれないけど、『大神と普通科が喧嘩した』って事実だけで終わればいいものを、なんでそんなに私に食いつくの」


・・・いけない。


なぜかいきなり冷静になる私。偉い。


どうした私、こんなにまくし立てて。


科関係なく誰でも通る道に張り付いてたのは私だ。キレるのは良くない。


いや、でも私の言い分も間違ってはない。はず。


確かに私も悪いけどさ、大神と私の低レベルでアホな口喧嘩くらいで何でこうなるの？って思う私の気持ちも分かってよね！！


こうなるなら美少女みてやるグへへってしなけりゃよかった。


「えっ、なに。どうしたの？まさか本当に急用？重要で深刻で大事な急用？もしかして、お婆ちゃんが失敗すれば即冥土な手術を受けてるとか？」


「お婆ちゃんは今日も元気にウォーキング中です！！！」


「元気そうでなにより！！」


人の祖母を勝手に難病にしないでほしいね！！レジェンドオブお婆ちゃん子な私げきおこ！！

こんな可愛い人が！そんなわけ！ない！→←誰だ貴様は！美少女を出せ！

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