【刀剣乱舞】胃袋で乗っとります。

参ります!!その14 ページ24

こ「はぐ〜！美味でございます〜!!」

桜花の作った卵巾着を頬張りながら、こんのすけは幸せそうだ。

清「まさかお前まで捕まってるなんてね」



数十分前…

桜花達は見習いのまどかの部屋で発見した箱の中から、囚われのこんのすけを発見した。

清「こんのすけ！しっかりしろ!!」

急いで縄をほどく清光の声にもこんのすけは反応しない。

清「まさか…もう…？どうしよう咲良…」

こんのすけを抱きしめ困惑する清光だったが、その空気はくきゅるるる〜…という気の抜ける音に壊された。

『今の音ってまさか…』

清「こんのすけの腹の虫!?」

こ「うぅ…お腹…空きました…」

その一言の後またこんのすけはぐったりとしてしまった。

清「とりあえずいつまでもここに居られないよね、一度戻ろう」

離れに戻る道のりで桜花達の目の前に三日月が立ちはだかった、三日月はなんとも不機嫌そうな顔をしながら口を開いた。

三「…どこに行っていた」

『そ、それは…』

清「何？アンタの許可無いと手洗いにも行けないワケ？」

三「うっ…それなら何故お前までいる？」

清「咲良の警護に決まってるじゃん、それにもう仕事も終わったし文句無いでしょ」

清光が三日月と話している内に桜花はこんのすけを連れて急いで離れに戻った。


そして現在…

こ「このおあげの甘辛い味にとろりとした半熟卵の黄身が絡みついて…いくつでも食べられます〜！」

清「ちょっと全部食べないでよね！それ俺達のお昼も兼ねてるんだから!!」

『あの…こんのすけ様…』

こ「もっと気軽に呼び捨てでいいですよ！」

『では、こんのすけ…どうしてあんな所に囚われていたんですか？』

桜花が問いかけると、こんのすけはハッとした顔をした。

こ「すみません咲良様！今日は何月何日で？」

桜花が日付けを答えると、こんのすけはあぁ、と言って頭を抱えた。

こ「そんな…！もう明日の夜ではないですか！」

清「何が？アイツなら今日の朝に出かけて一週間は戻らないよ？」

清光の言葉にこんのすけは頭を振り、答えた。

こ「違います！明日の夜大変なことが…見習いの彼女が出した刀剣様達のオークションが開かれるんです!!」

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