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「今日はみんな、ありがとう」
モナの誕生日をよく行く居酒屋で祝った日、
終わりがけにモナは満足そうな顔してお礼を言った。
ツムギに無理矢理被らされたHappybirthdayというロゴの
入った帽子がモナといい感じに不釣り合いで面白い。
「てかツムギ、食べ過ぎじゃない？また太るよ」
「ジンくんに言われるとグサリとくるね」
何気ない、ジンとツムギの会話に笑ったり
みんなで写真撮ったりした帰り道。
隣を歩くモナが不意に
「永瀬くんって本当大人だよね」
なんて思いもよらない言葉を呟いた。
モナはどちらかと言えば褒めてくれてるんだろう
けど、今の俺にはどうしても皮肉に聞こえてしまう。
「そんなことないよ」
「そうかな？永瀬くんは落ち着きもあって考え方大人だし、周りの子とは違う気がするよ」
全くそんなことはない。
Aさんやリョウマ先輩が言うように俺は子供なんだ。
そんなことを考えていると
ポケットの中で携帯が震えて取り出した。
着信を知らせているこの携帯は
久し振りにAさんの名前を表示している。
「はい、もしもし」
出るか迷ってなんていられなかった。
「今どこ」
「今っすか。新宿です」
居場所を伝えるとAさんは家の近くの
ファミレスに来てと言うだけ言って一方的に通話を切った。
けどそんなことは気にも止まらない。
どれだけ振り回されても俺は嬉しいんだ。
「廉、次カラオケだって」
二次会の話でもしていたんだろう。
ジンが俺を振り返って手招きしている。
「悪い、俺パス。」
「は！？まじかよ」
少し酔っているジンは言葉が荒く呆れて溜め息を吐いている。
「モナごめん。」
「ううん、大丈夫」
文句垂れるツムギとジン、快く送り出してくれるモナの
三人に見送られながら俺は浮いてしまいそうな程
軽い足取りで駅へ向かった。
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きゅん(プロフ) - このお話の廉くん可愛すぎます！廉くんがブンブンしっぽ振ってるのが想像できて、それを考えてはニヤニヤとしています！いつも素敵な作品をありがとうございます！更新頑張ってください！ (2019年10月14日 1時) (
レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - 面白いです、更新楽しみにしてます！ (2019年10月14日 0時) (レス) id: e87bce962c (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - さちままさん» コメントありがとうございます！更新遅い方ですがなるべく毎日更新はしたいので待っていて下さると嬉しいです！ (2019年10月12日 22時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
さちまま(プロフ) - このお話の展開が楽しみです。更新待ってます。 (2019年10月12日 17時) (レス) id: 8b1ec69824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みょん氏
| 作成日時：2019年10月12日 14時
