四十九人 ページ7
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「幻太郎さん、幻太郎さん。ほんとに、大丈夫ですから…」
幻太郎「Aが大丈夫でも、小生は大丈夫ではありません。
むしろ、心配ですよ。」
「ぇ、え？」
幻太郎「あちら側に傾いて仕舞えば、今度こそ戻ってこれなくなる。貴方にその気が無いのは知っています、ですが……もしも、」
『もしも』で幻太郎さんは言葉を切ると、それ以上言いたく無いとでも言うように瞼を落とした。
……本当に、優しい人なんだ。赤の他人の私の事を心配してくれるんだもん。
「わ、わ…分かりました。何処にも行きません。なので、そんな悲しそうな顔しないで下さい…」
そんな顔していたら、綺麗な顔が台無し。
幻太郎「！……ふふ、そう言う事なら、離してあげましょう。とくべつですからね。」
そう言うと、幻太郎さんはパッと腕を回すのを辞めて今度は私の頭を撫でてニコリと幸せそうに微笑んだ。
でも、でも……それはまるで
「？！」
_______________いちにぃのような表情だった。
「？……あ、あの、」
あ、いや違う。幻太郎さんは悪く無いし、こうしたのは私だから受け入れよう。
「いや、何でも無い、です。」
私は『あはは』と乾いた笑いを喉元から出すと、作り笑いを無理矢理浮かべた。
そう、これはきっと_______________
何かの勘違いだから。
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紫陽花 - 続き、楽しみに待っていますね (2021年1月17日 20時) (
レス) id: 7d26cf7009 (このIDを非表示/違反報告)
Sss11014762(プロフ) - 続き楽しみにしていますね (2020年10月21日 15時) (レス) id: a4b3cd2d43 (このIDを非表示/違反報告)
Sss11014762(プロフ) - とっても面白かったです (2020年10月21日 15時) (レス) id: a4b3cd2d43 (このIDを非表示/違反報告)
信乃 - これってもう投稿されないんですか？ こんなに面白い作品なのに (2020年5月3日 7時) (レス) id: db4fa22712 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - 初めまして！51話にて誤字報告です！最後あたり『もし【さ】して、○○は』で【か】です。此れからも応援しています(｀・ω・´)bではまたっ♪ (2019年9月9日 9時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴村虚数 | 作成日時：2019年7月7日 13時
