私の学校は何かがおかしい！！ [男性声優] season2 second

結婚式 〜花澤side〜 ページ10

結婚式は、淡々と進んでいく。

『私』という鳥が、別の籠に移される。

……もちろん、浩史さんが私を不幸にするとは思わない。

……けれど

やはり私の幸せは

真の幸せはっ…………


ｶﾞﾁｬｱｯ!!!

後ろのドアが勢いよく開く音が轟く。

……あぁ、なんだろう

もしかして、あの子かな

彼氏を、取り戻しに来たのかな

……まるで、あの時みたいに

あの人がわたしにしてくれようとしたように

？？「誓わせません」


……！！


轟いたその声は

私の予想とは大きく反するもので

そして

その声を聞いて、胸が高鳴って

……まさか

あの子……Aさんではなく……

？？「……ごめん、香菜……遅れた。」

花澤「……遅いよっ……(´；д；｀)」

涙が止まらない

まさか、ほんとうに

これは現実なの？



……優……



千鶴「よし、行こ、香菜」

花澤「うん……！」

走った、あの時のように

走って走って、何も考えずに

……ソレデイイノカ、マタウラギラレル……

……いいの、私は、この人を信じるって決めたの

……ソンナノデキッコナイ、ダッテオマエハ、モウココロガミニクイノニ……

……私が信じなくて、誰が信じるの

……ソコマデイウノニ、ナゼワタシニデテイケトイワナイ、オマエガノゾメバ、ワタシハキエルハズ……

……あなたも、わたしも、同じ『香菜』

だから私は、あなたを『わたし』として受け入れる

……ソウカ、モウワタシガイナクテモ、ダイジョウブミタイダナ、オメデトウ、ワタシ……

……ありがとう、私。

今度は、逃げない

貴方に、頼らない

信じるのは、正直怖いけど

でも、信じるって決めたの。だから

わたしは、やり通す


ごめんなさい、Aさん、遅くなりました

また、ひと段落着いたら、謝らせてね

遠くなる結婚式場にいる2人に、幸せを祈りながら。

私は、無我夢中で、この暖かい手につれられて走った。

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