少年の見たセカイ (ページ14)

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意思をもつ巨人ページ14

ミカサ｢一刻もはやく補給所につかないと｣
アルミン｢ミカサ！そんなに早くしすぎたら、ガスの消費量が…！｣
シンジ｢ミカサ落ち着いて｣
コニー｢今のあいつにもう冷静な判断なんてできないだろ！｣
そして恐れていた事は起きてしまった。
ミカサはついにガスを使い切ってしまった。
何とかワイヤーを引っかけ落下の衝撃は緩和したもののその場で倒れ込んでしまった。
そして二体の巨人がミカサに近づこうとしていた。
アルミン｢早く走るんだミカサ！｣
シンジ｢助けに行くしか！｣
ガシッ
ジャン｢やめるんだ、シンジ一体ならまだしも二体なら行ってもお前も食われるだけだ！｣
シンジにはこの時少し複数の巨人相手でも立ち向かえる自信があった、さっきなぜか展開できたATフィールドもその自信の一つだろう。しかしジャンに言われた瞬間。その自信は消え去り立ち向かう勇気な無くなった。
シンジ(そっか…僕はまだ人に言われただけで自分で決意した事も簡単にやめる、他人任せで臆病で弱いままなんだ…すこし心身が強くなっただけで本質は何も変わっていないじゃないか)
全員が絶望していたこのままだと確実にミカサは巨人に食われるのだ。
しかし…
ﾄﾞｶﾞｯｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
次の瞬間聞こえてきたのは片方の巨人がもう片方の巨人を殴り飛ばした音だった。
その場にいた全員が唖然とした。
なんせ巨人が巨人を攻撃したのだ。そんなことがわかるはずも無い。
そしてなにより
コニー｢なー…今あの巨人助走整えてから殴らなかったか？？｣
アルミン｢確かに僕にもそう見えた。他のみんなは？｣
サシャ｢わたしも、二人と一緒です！｣
シンジ｢僕も…｣
ジャン｢あぁ俺もだ…｣
目の前で起こっている状況があまりにも衝撃的だったため全員すぐに動く事ができなくなっていた。