光を啄む鳥 ページ9
〜コウ side〜
その鳥の名前は籠ノ身散雁と
言って僕と同い年でその時の
当主である籠宮
なんだとかは、ねぇね伝いで
聞いた
可愛いとは思った、少し跳ねた
髪の毛が鳥の尻尾みたいだった
でもそれだけで特には無かった
コ「...はじめましてだよね！
僕、彗城コウって言うんだ！
よろしくね！」
散「う...うん、よろしく...」
その子は人見知りなのか
少し目を逸らして言った
月「あんな子、いたかしら...
まあ籠宮家って家族中が良い
し...」
コ「叔父さんも天涯孤独なん
だし引き取ったんじゃないの
？」
散雁は、引っ込み思案な
子供というのが第一印象
まあウチの人達って
キャラ濃いしなーー
ーさくさく
コ「んぇ、今日の
会議が中止？」
燕「はい...大多数の当主
様が、欠席されたため...」
月「てか汚い、お菓子
食べてから言ってくん
ない？」
お菓子を飲み込みねぇねに
遊ばない？と持ちかけたが
フラれた
コ「だからって帰るのも...」
散「あれ、これってどう...」
ん？
ーガチャガチャ
散「ナイトは此処に...
キングはこっちに...」
散雁の手元には雑誌があって
手元にはチェスの駒があった
成る程、察した
コ「ちぃかちゃん！」
散「ひぃぇ！？？」
散雁は思わず雑誌を握り潰し
汗を垂らして、僕を見上げる
コ「チェス？1人で？」
散「ぁ、ぇ、ぇっと...」
イライラは我慢我慢、当初の
目的を忘れるな？僕ーーーー
コ「僕もやってみたい！
ねっ！一回、やらせて！」
散「ぃ、ぃぃですが...」
掛かった、僕はチェスは勿論
だけど戦略ゲームでは負けを
知らない！
精々、暇潰しに
負けヅラをおが
ーカツンッッッッ
散「チェックメイト」
ぇ、ぇぇ...？
『コウ、連戦連敗である』
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作者名：スカーレット | 作成日時：2021年12月15日 14時
