椿姫物語 5【世界一クラブ】

Have a nice day！ ページ37

〜No side〜







コウの恋路は省略する。私が
恋をした彼は弟の想い人の弟
だ





口を開けば無愛想でいつも遠く
を寂しげに見てて、姉とは仲が
悪いのか一緒にはいなくて






和馬と似て非なる彼に、とき
めきを覚えるのは無理はない




恋路は知っての通りだけども一方
通行。だけど彼女は『これは試練
なのだ』と耐え忍ぶ






馬鹿だ、余りにも愚かで度し難い...
そんな事ではいつか破綻してしまう
に決まってる








ーばりん







ほら！破綻した...馬鹿だよな
グズでノロマで...ぁあ、馬鹿
だよな




けれども同時に知りたいと俺は
思った...私がそれ程までになる
原動力を、それを使わせる彼を






そして俺は創られた、振り向いて
くれない彼の代用品でもあり相談
相手でもある存在に






試練を与える『神様』に











彼女は俺を自分の中にいる神様に
仕立て上げた、話せたり声が聞け
たりした方がまだ耐えられるから







以上が俺の創られた経緯、そうだな
アイツみたいに俺も何か重大な事を
言って帰るかな







『功徳はこの家の一番の嫡子
じゃない』『一番の嫡子は別
にいる』とか、かな？






ではこれにて、俺は
失敬させて頂きますよ

約束は守らなきゃ→←楔は不覚、深く、不確

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