椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ3)

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退屈なパーティーページ3

〜No side〜

ーカツコツッ

月「...今日、出ない
んじゃなかったの？」

和「...祖父さんに無理
矢理、連れて来られた」

その頃、例のパーティーにて
タキシードを着た二人は飲み
物を傾け談笑していた

月「そっちのお祖父様は？」

和「お前の父親と話してる」

和馬が指を指す先には確か
に月華の父親が、二人は口
にした飲み物をまた飲む

女「あ、あのぉ」

女「よ、よかったらぁ...私
もご一緒してもいいですか
ぁ？」

そんな中で二人に話しかける
やけに舌足らずで上目遣いを
してくる女の子が話しかけて
きた

和「(...知ってるか？)」

月「(...多分、末端の家の者
じゃないの？でも私達に話し
掛けるなんて命知らずは...)」

男「おやあ！和馬様に月華
様ではございませんかあ！
娘が大変、失礼を...！」

「「(ああ、成る程)」」

タイミングよすぎる登場をした
女の子の父親から二人は察した
嫌味を言う為のきっかけ作りか
家のNo.3である和馬に媚を売る
為か

女「月華様ってぇ...っ、ご
趣味は何なんですかぁ？？」

月「..........私は」

男「おい、馬鹿...！ソイツ
は、女なんだぞ...！？」

女「はあ"！！？マジ！！？」

和「は？」

女「あっ...え、えへへ♡私ぃ
和馬様の分家の末端に当たる
者でしてぇ...っ」

月「...良い女ね」

男「えっ...は、はははっ...！
ありがとうございますぅ...！」

月「...フン」

答えは後者だった、しかもこれを
火蓋に和馬の周りにはハイエナ共
がわんさかと集まってきた

月「(あーあー...テキトー
にあしらえばいいのに...)」

巻き込まれはごめんだと月華
はドリンク片手に会場を練り
歩く

男「はっ、あの齢で女を侍ら
せるとは...血は争えんなぁ？」

男「まあそう言うな、所詮は
ただのガキ...使いようは幾ら
でもある」

女「あーあ、せめてコウ様が
来てくれたら良かったのにぃ」

女「ねぇー？あの『劣化版』って
まだ当主になろうとしてんのかな
？無理に決まってんのにっw」

耳を部屋の隅や暗がりなどに
澄ませ傾ければ聞こえて来る
来る、罵倒の歓声

月「(...今、騒ぎを起こす
訳にはいかないからな...)」

また新しいドリンクを手に
月華はパーティーの喧騒に
融けて行った