椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ18)

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月に見透かされページ18

〜No side〜

ーピリリリ

コ「...................」

ーピッ

コ「はい、もしもし(お前、ブッ○す)」

『理不尽な殺意ね』

電話の主はやはり姉だった
用件は何かと、コウが聞く

『アンタが女装してんの父
さんに言った、すぐ帰って
来て』

ーブチッ

コ「........は？」

通話が切れたスマホを耳に当て
数秒後に、コウが海に向かって
咆哮を上げてる頃

瑛「...ははっ、月華...っ！
何言ってるんだい？冗談に
しては笑え」

月「冗談じゃないからね」

瑛「...だとしたらやめさせ
ないと行けないな、コウに
今すぐ此方に来る様に言う
んだ」

月「何で？アイツは別に誰かに
迷惑を掛けてる訳じゃ無く無い
？お洒落なのは、良い事だって
父さんも言ってなかった？」

瑛「お洒落云々の話じゃないんだ
これは彼の矜持の為を想って言っ
てるんだ！」

月「矜持...」

瑛「あぁ、コウは今が大事な
時期...当主になるという目標
の為に父さんはずっとコウを
支えてきたっ」

瑛「そんな彼に道を
間違えて欲しくな」

月「その願いは」

月「本当にコウの願いなの？」

月華の目がまん丸
と、瑛成を映した