椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ17)

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幽霊退散ページ17

〜No side〜

そして硬直し後悔した
自分が、激情のままに
叫んだからだ

コ「...何で、僕だって
分かったのさ...？」

散「え？あ、あのっ...顔を見る
までは...分からなくて...こんな
夜に危ないって思って...」

成程、どうやら彼女は自分が
崖から飛び降りる女性と見た
から来たのんだとコウは落胆
した

コ「...変だよね、このカッコ」

散「え？」

コ「さっきからじっと見てん
じゃんか、何？男の癖に女の
カッコしてとか思ってる？」

コ「(気持ち悪いとか思わ
れてだろうな、あーあー...
最悪...)」

散「いっ」

散「いえっ、可愛いかとっ」

コウはまた硬直した、自分は
昔から相手の本心が手に取る
様に分かる

散「確かにビックリはしま
したけど、最近はそういう
子もいるって」

だから人を信じるのを諦めた
だから人を利用する事にした

散「私の知人にも、そう
いった方がいらっしゃい
ます」

彼女の本心が分かる、彼女
は確かに『嘘をついてない』

コ「...ホント？」

はい

コ「気持ち悪くない？」

驚きはしましたが

コ「性格
ひん曲がってるよ」

片鱗は見せてました

コ「...散雁ちゃん」

はい？

コ「...ごめんね」

いいえ

散「暴言を吐かれる
ぐらい、慣れてます
からっ」

違うよ、そうじゃないよ

散「暗くなってきま
したね...一回、駅に
向かいましょう」

だから、違うって

散「海の前は冷えて
いますし」

いや違わないかもだけど

コ「..................散雁ちゃん」

散「はい」

コ「......っ.........僕っ」

さっさと、ジョーブツ
させてやる！ユーレー！