椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ11)

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いやそんなとこまで似る？ページ11

〜No side〜

ーざばっ

足を浸らせていた海水から月華
は足を抜きタオルで拭きコウの
元へ向かう

月「何？ぼっちチェス？」

コ「違うし
ねぇねもやる？」

月「...まあ、暇潰しには」

ーカツッ

双子だからか、力は互角だった
拮抗状態の中でコウが口を開く

コ「時に、ねぇね」

月「ん？」

コ「...僕、好きな子できた...」

月「...............は」

月「え、待って？え？」

月「何、それ」

弟の顔は珍しく茹で蛸だった
揶揄う訳にはいかないし何か
何か返事をと考えた末に姉は

月「...実は、私も...」

コ「え」

コ「...誰？」

月「いたじゃん...ほら...
...散雁の...弟の、ほら...」

コ「...ぁあ、咲鶎君ね？
.........待ってじゃあ僕達
まさかの双子狙いになっ
てる？」

月「.........ん」

コ「(もし結婚が出来たら
『彗城散雁』か〜、悪くは
無い...いや待て？出来るの
？従兄弟で？)」

月「(まあそりゃあ...
従姉妹だし...え、マジ
後で調べよ)」

二人は、真顔で少し曇った
空を見上げながら考えつつ
恥じた事は天(もとい作者)
のみぞ知る