本当の行き先【刀剣乱舞】 (ページ8)

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ごめんなさいページ8

かのんSIDE

長谷部は私を信用してくれたのか

いや、簡単に信用を求めてどうする

私は、ゆっくりと部屋を出て、廊下を歩いた

少し喉でも乾いたから、水でも取りに台所へ向かう

その通路側にある声が聞こえた

くり「…長谷部、アンタ二度も裏切られて、まだ同じことを言うのか」

長谷部「…織田とあの女は論外だろう？だが、今の主は、嫌われさえしなければいい話だ」

……二度も裏切られた？

くり「…甘い考えだな、だから裏切られるんだろ」

長谷部「…だから、俺は今までの誤りを振り替える」

くり「気に入られば、それでいいってか、アンタ本当にお人好しだな」

……長谷部？

長谷部「気に入られることに損はないだろ？ケースバイケースだ」

そうか

やっぱり

私は、そのまま、まっすぐ進み、水を飲む

信用より、自分の損得か

だったら

「…どう接すればいいの」

この話を聞いてしまって、私はどう接していけばいいのだろう

私は、台所の前で膝をついた

すると

長谷部「主！どうかなさいましたか？！」

音がしたのか、駆けつけてきてくれた

「……大丈夫、わざわざ来てくれてごめんね」

長谷部は、私の手をとり、立たせてくれた

長谷部「いえ、当然のことをしたまでなので」

私は、長谷部が気を使っていることに胸が痛んだ

結局、姉のときと同じふるまいということではないか

くり「………」

後ろで、くりからが見ていた

私はくりからに嫌われているはず

「ごめんなさい」

私は、走って部屋に戻った

長谷部「……主…」

くり「……何故相手にした」