本当の行き先【刀剣乱舞】 (ページ7)

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長谷部ページ7

長谷部SIDE

俺は驚いた、前の主とは違い、俺に何も命令しなかった

俺は、今までに無いものを感じた

光忠「あれ？長谷部くん、珍しくうつむいてるね」

長谷部「…は？」

光忠「あはは！いつもなら、動き回ってるのにねーって思ってさ」

……確かに

いつもなら、何か頼まれて常に動いていた

……

俺は主の部屋に行く

トントン

長谷部「主、おはようございます。少しよろしいですか？」

すると、主の方から飛び出てきた

「おはよう！長谷部、どうかしたの？」

やはり、前の主とは正反対すぎて俺も戸惑った

長谷部「いえ…、あの、俺に何かやれることはないでしょうか？」

主「…長谷部？昨日も言ってたけど、本当に大丈夫！てか、ゆっくり休んで！」

……俺は、驚いた

やはり、この主は……

長谷部「気をお使いになさらなくても…主ですので、ご随意に命じてください」

「じゃあ…長谷部は、私の姉をどう思ってるの？それを聞きたいかな」

…質問か

前の主か

長谷部「正直に申しますと、あり得ない主でしたね、ですが主命は果たした、それまでです」

「…本当に申し訳ない…」

主は、俺に頭を下げる

こんなパターンは初めてで、俺はさらに戸惑った

長谷部「頭をお上げになってください！！主が謝ることでは…」

俺は、罪悪感をもった

本気で頭を下げる主に俺は

「多分、皆は私を信用しないと思う。けど、姉のように、傷つけたり、しないから…」

主は、少し震えていた

本気の目だった

「…ごめん…図々しいよね！私の意見ばっかで」

長谷部「いえ…図々しいなんて全く思いません。」

…こんな主は初めて見た

長谷部「主、俺は主のおっしゃる言葉に否定はありません。ですので、俺なんかでよければどうぞご随意に」

俺は主に頭を下げた

……この主は、見失いたくない

だからこそ、嫌われないように

俺は、絶対に