検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:38,678 hit

12 ページ13

.









結局私はお酒を片手にレジへ行き、


唐揚げなんか頼んじゃって


まるで昼間から飲むひと。





ダメだなぁ、なんて心で思いつつ


唐揚げのいいにおいに


早く帰って食べたくなる。





自動ドアを出ると


そこにふたりが待っていた。









「結局お酒買ったんだ?」









ばやしさんが


レジ袋から透けて見える缶を


鼻で笑った。









「昨夜みたいにならないようにね、」





「.. それは本当に反省してます」





「まぁ別に俺も嫌じゃないんだけど」





「なにがですか.. ?」





「え?ああいう風にAちゃんおぶるの」





「わあー!」









私は必死にばやしさんの口を抑える。









「んっ」





「ははっ、Aさん顔真っ赤」









そんな私を栗原くんが笑う。





だってだってだって


酔っ払って動けなくなったなんて醜態、


意地でも知られてたまるか。









「なに、今さら」





「栗原くんにとっては今さらじゃないんですっ」





「.. なんだよそれ」









急に冷たい目をされて、


思わず1歩退いた。





なんでかばやしさんは


すぐに、はっ、とした顔をして


ごめんって言ってきた。









.

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
146人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:淡埜 | 作成日時:2019年5月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。