万事屋の妹、毒舌説

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銀時side

前回のおさらい。
(A曰く)失礼な五月蝿いきのこが来た。以上。←

「何をゴチャゴチャぬかしとんねん!! 早よ金もっ…」

ベキョッ!!

そんな音がした。

音が鳴ったのは、きのこから。Aが膝蹴りをしたからだ。

「この女ッ!! 何…」

『黙れ』

「!?」

この道場にいる俺以外の全員が驚いている。まぁ、Aの雰囲気がガラリと変わったので、当然だろう。

「この…」

『黙れ、と言ったんだ。お前にはそれすら理解出来ないのか？』

Aの声は落ち着いたものだ。そしてAは微笑んでいる。しかし、冷たい光を放つ深紅の瞳が怒りを物語っている。

『人と話す時はどうするんですか。会話って解りますか』

「そのくらい…」

きのこが反論しようとする。しかし、それは阻止されるだろう。

『謝罪って言葉をご存知ですか』

あまり怒らないAだが、礼儀には意外と厳しい。そして、怒れば怒る程、丁寧な言葉を使うようになる。それは分かりやすくはあるが、厄介でもある。

「もういい。その辺にしてやれ」

流石に、この辺りでストップをかけた方が良いだろう。

『銀兄がそう言うなら』

「…ッ、せやけどなァそっちの姉さんよォ。その文アンタに働いて返して貰うで」

「オーイ？ 土下座しながら言っても説得力無いぞ？」

「怖いねんそのべっぴんさん」

『なんて言いました？』

「ごめんなさい！」

完全にAに怯えているようだ。

「折角のべっぴんさんやのに…」

9→←7

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