Lv.42_タルタルソース先生 ページ43
『人間が悪魔相手に何か出来るわけないじゃないです…………か…………。……あ。』
言葉にしてから口を滑らせてしまったことに気づく。
しまった、と思ったらたるたり、えと、タルタルソース先生が一瞬びっくりしたあと「あっ、はっはっ」と笑い始めた。
「そんな嘘ついてまで教えたくなかったのか!別に誰にも言わないから僕にだけ教えてくれてもいいのに!いや〜やっぱり君面白いね!」
『あは、っあははそうですねすみません、たる、えとタルタルソース先生……』
「タルタルソース先生?!」
『す、すみません名前覚えきれなくて…』
カタカナは苦手です。
「だからといってタルタルソースは無いでしょ!あー面白い面白い。ダリでいいよ。」
『ダリ、先生』
「うん!」
バレなかった。良かった…
ホッと胸を撫で下ろす。
その仕草をダリ先生は見逃さなかった。
「その反応...もしかしてほんとに...」
『...実は』
そこまで言って俯く。
「っほんと『なんつって』え!?」
肩を掴まれた所で舌を出してそう言った。
『すみません、ちょっと遊びすぎちゃいました。えへへ』
ごめんなさい、と笑いながら言うと次はダリ先生がホッとしたように胸をなでおろした。
忘れられがちだが、トリップ前はお芝居のお仕事をしていた。
嘘は下手でも演技は得意である。
間一髪の所でピンチを免れた。
「そうだよね、牙みたいなのはなさそうだけどしっぽも角も羽も生えて......……あれ?」
『!?』
「君.......何一つないね、?」
『あっ、えと、羽は今しまってて、角は生えてないので、!しっぽは...お気になさらず!!』
まさかそこを突かれるとはおもわず、慌ててそう弁解する。
が逆に怪しく見えてしまったのだろう、疑いの目でこちらを見てきた。
勘弁して。
「ごめんね、ちょっと背中触るよ」
私の後ろに回りこみ、背中に触れようとするダリ先生。
まずい、そう思った途端ドゴドゴドゴという、何かが崩れ落ちる物音が聞こえてきた。
「い、今のなんだ...?」
『あ...!イルマくん!』
物音の方を見てみると、イルマくんとピンクくん、そして見知らぬ女の子がいた。
否、この3人組はとあるシーンで少し見た気がする。
その女の子はなにやらダンボールを積んでいた。
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ユノン - ほかほかごはんさん» オチはダリ先生がいいです! (2023年1月30日 12時) (レス) @page42 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ユノンさん» ユノンさんコメントありがとうございます。更新いたしましたのでお手隙の際に是非読んでいたたけるとうれしいです😌 (2023年1月27日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる! (2023年1月27日 8時) (レス) @page19 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ルーミアさん» ルーミアさんコメントありがとうございます✊参考にさせていただきます!ありがとうございます😌 (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - もち明太子チーズさん» もち明太子チーズさんコメントありがとうございます☺️それは大変ですね…🙄できるだけ更新させていただきます…! (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年1月21日 19時