Lv.17＿長身の悪魔 ページ18
どうしようかと悩んでいると部屋の扉がガチャりと開いた。
『アンリさん』
｢起きていたのか｣
『たった今起きたところです。…それよりこれどういう状況ですか』
ドキドキで息とまりそうなんですけど…
｢今だけそっとしてあげてくれ｣
『…？わかりました』
アンリさんの話によると人間界に返すためにまず、私の記憶を消そうとしたらしい。
しかし何故か何回試しても記憶が消えることは無かった、との事。
それならば仕方がない、私ならきっと事情を察してここでの出来事を言わないでくれるであろう、と信じて人間界に返す正規の手続きを行ったらしいのだが……
何度試しても私が人間界に帰ることはなく。
かわりに私の生気が失われていくだけだった。
人間界に帰れなくなった私は帰る手段が見つかるまで魔界に住むしかない。
｢もしも、魔界で人間が見つかったりしたらどうなるかは分からない。元祖帰りも増加してるし、人間がいるのもとても危険だ。だから、君がこの魔界で少しでも安全に過ごせるようにふたりが色々動いてくれたんだ。｣
私が寝ている間に色々としてくれたようだ。
だから私が目覚めた時2人はいなかったのか。
その後、なかなか目覚めない(加えて息が弱くなっていく)私にふたりが離れなくなったという。
……可愛いしんどい。
『それで私はこれからどうなるのでしょうか』
｢我輩の所にきてもらうよ〜ッ！｣
『ﾋｭｯｯｯｯｯ』
その声とともにいきなり目の前にズドーンと人の顔が現れた。
びっくりしすぎて息が止まるかと思った。
……それよりこの顔どこかで…
どこかで見たことある気がする。
けれど思い出せない。
もやもやしたまま禿げた口髭と牛角が特徴の長身の悪魔が話を続けた。
｢いや〜突然決まったことだから混乱しちゃうと思うけど安心していいからねッ！あ、そうだせっかく家族になるんだから我輩の事はおじいちゃんって呼んでね！｣
『お、おじいちゃん……？家族……？』
｢あ〜〜〜いい響きッ！！好きなものとかある？好きな食べ物は？おじいちゃんがな〜〜〜んでも買ってあげるからね！｣
｢粛に！！……寝起きから嫌なものを聞いてしまったクソ｣
｢カルエゴくんさすがにそれは失礼だよ…｣
何 が ど う し て こ う な っ た 。
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ユノン - ほかほかごはんさん» オチはダリ先生がいいです！ (2023年1月30日 12時) (
レス) @page42 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ユノンさん» ユノンさんコメントありがとうございます。更新いたしましたのでお手隙の際に是非読んでいたたけるとうれしいです😌 (2023年1月27日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる！ (2023年1月27日 8時) (レス) @page19 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ルーミアさん» ルーミアさんコメントありがとうございます✊参考にさせていただきます！ありがとうございます😌 (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - もち明太子チーズさん» もち明太子チーズさんコメントありがとうございます☺️それは大変ですね…🙄できるだけ更新させていただきます…！ (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほかほかごはん | 作成日時：2023年1月21日 19時
