Lv.100＿キス寸前 ページ50
暫く見つめあっているとアズくんの顔がゆっくりと近づいてくる。
あまりに綺麗で目が離せない。
キス、される……？
『アズく＿＿＿』
｢あ〜こらこら！下校時間過ぎてるよ！イチャつくのはいいけどTPOを弁えないと！｣
声を振り絞るようにアズくんの名前を呼ぼうとすればそんな声が聞こえてくる。
アズくんから離れようとするががっちりホールドされていたため、離れられない。
『あ、アズくん離して』
私がそういえばアズくんはハッと我に返ったようで私を解放してくれた。
｢わ、私はなんて事を……。貴女の事になるとどうしても我を忘れてしまう。…ほ、本当にすまない｣
『私は大丈夫だから、ね？先生に誤解とこう？』
先生の方を指さすと少し間を置いてから｢あぁ｣と返事をしてくれた。
｢申し訳ございません、これは私が勝手にした事で彼女はなにも…｣
『あ、違います。私が転びそうになったところを助けていただいただけです』
｢どっちでもいいから早く帰りなよ〜！見なかったことにしてあげるからさ、アスモデウスくん、Aちゃん｣
『！！』
｢……ありがとうございます｣
この声まさか。
声の主の方を凝らして見てみるとそこには今会いたくなかった先生が居た。
『ダリ先生…』
｢んー？そういえば相変わらず活躍してるみたいだね〜Aちゃん。｣
後ろにある梅の木を指さしながらダリ先生がいった。
『は、はい』
アズくんに集中しすぎて気づかなかった。
ニコニコとこちらを見るダリ先生。
普段と変わらない笑顔だったけれど、逆に何を考えているのか分からなくて怖い。
『……アズくん、先帰ってて』
｢だが！…………っいや、貴女が言うなら私は先に帰らせてもらおう。また明……。｣
いつもの勢いで肩を掴まれたかと思いきや、バッと手を離して1歩後ろに下がるアズくん。
先程のことをよっぽど気にしているのだろうか。
何かを言いかけたアズくんだが、それを飲み込み、｢お気をつけて｣と扉の方へ向かった。
いつもと違ってあっさり引くアズくんに違和感を覚えつつも『また明日』と返せば返事はなく、1度振り向いてから再び歩き出すだけだった。
｢(……私にその言葉を言う権利は無い)｣
続く
…
続編行きます！
第３章まで行ってまだアニメ7話、漫画9話なのなんででしょう。
書きたいことおおすぎて文字数足りないです…
無能でごめんなさい😌
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこまくん - この作品大好きです！！尊すぎて夢主ちゃんが心臓破裂する前に心臓が破裂しそうです………！ (9月17日 7時) (
レス) @page15 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - にゃーちゃんさん» にゃーちゃんさんコメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです🥺今後もダリ先生との絡み増やしていくつもり(というか下書きには既にある)ので乞うご期待下さい🫢 (2023年2月8日 22時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！面白くて、一話から一気読みしてしまいました！個人的にダリ先生の絡みが今のところ好きです…!教師陣大好きなので、他の人との絡みも楽しみにしてます！更新頑張って下さい！ (2023年2月3日 22時) (レス) @page14 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほかほかごはん | 作成日時：2023年2月2日 0時
