Lv.86_漫才中 ページ36
私が口を塞ごうとするが指を甘噛みされて思わず距離をとる。
パニクってて噛みちぎられたのかと思った。
くららちゃんが子守唄…?を歌い始めたことにより、騒音が増えた!と苦情が聞こえたがそのうち黒いのが和んできた。
お菓子をあげようとするものや写真を撮ろうとするものが出てくる。
そんな彼らを見てカルエゴ先生が「楽しむな貴様らッ!!」と怒り出した。
「よし!己に任せい!」
『サブロさん…!近づくと危ないのでは…?』
「案ずるな我が姫よ。こんな黒煙は引っこ抜いて……ッ!?!?」
サブロさんがそこまで言うと黒いのがサブロさんにほんの少し触れた。
そして次の瞬間、サブロさんはその場に倒れ込んだ。
「サブノックくーーーん!?!?」『サブロさん!?』
「何をやっている阿呆!阿呆なことほざいてるからそうなるんだ!!Aは私の……ッ!?!?!?」
アズくんに軽くガブリと噛み付く黒いの。
そしてアズくんはサブロさんと同じようにバタンとその場に倒れた。
『「デジャブッ!!!!」』
「魔力を吸われただけで、わ、私にはこの程度痛くも痒くも……ゴフッ…っ」
『「被害が凄いよアズくん!!!」』
綺麗にハモるイルマくんと私。
もはや漫才をやっている気分だ。
カルエゴ先生がイルマくんに「ちょっとよく見せてみろ」と言った。
が、肩に触れた途端、カルエゴ先生の動きが止まる。
そして何を思ったのか人差し指を立て、腕を振り上げた。
そしてイルマくんに振り下ろそうとした所でサリバン様が後ろから
「こーらっ」
と言いながらカルエゴ先生の人差し指に自分の人差し指を重ねた。
「それはだーーっめ!」
「りっ、理事長!!」
嫌な顔隠さずすぐさま私の後ろに隠れるカルエゴ先生。
サリバン様は呑気に「はーいおじいちゃんだよ〜っ♡♡」と私とイルマくんに挨拶をしている。
ふと、サリバン様の後ろから黒いのが迫ってきたのが見えた。
『あぶな___』
「よいしょ」
黒いのがサリバン様を襲うと思いきや、サリバン様が手を当てると、黒いのは1度膨らんだ後、シュルルルと指輪の中に入っていった。
どうやらこれは''悪食の指輪''というらしい。
持ち主の魔力を貯めておく魔具というものらしいのだが、中身が少なくなると無差別に魔力を食べてしまうという。
しかしある程度魔力を込めれば無害なそうでイルマくんはほっとしていた。
「ま、1回はめたら外せないけど!」
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ねこまくん - この作品大好きです!!尊すぎて夢主ちゃんが心臓破裂する前に心臓が破裂しそうです………! (9月17日 7時) (レス) @page15 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - にゃーちゃんさん» にゃーちゃんさんコメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです🥺今後もダリ先生との絡み増やしていくつもり(というか下書きには既にある)ので乞うご期待下さい🫢 (2023年2月8日 22時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!面白くて、一話から一気読みしてしまいました!個人的にダリ先生の絡みが今のところ好きです…!教師陣大好きなので、他の人との絡みも楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2023年2月3日 22時) (レス) @page14 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年2月2日 0時