【3】不幸体質？の私、起きたら魔界でした

Lv.137 ページ37

そもそもなんで4人も教師が私の前にいるんですか？？

何用ですか？？

マーチ先生のお隣にいるイケメンは誰ですか！？！？

そして教室の外にも誰かいる気がするんですが気のせいですか！？



｢俺は実技担当、戦術学教師のイポス・イチョウ。ビックリさせちゃってごめんな。Aさんゴリゴリの戦闘系なんだってね？実技選んでくれたらもっと強くなれると思うからぜひ来てね｣



マーチ先生のお隣の先生が自己紹介をしてくれる。


しかしやっぱり知らない話だ。



私の今までの生活のどこをどうみたらゴリゴリの戦闘系に見えるの？




｢Aちゃん……｣


心配そうにこちらを見るイルマくん。

違います。私何もしてないです。



『イルマくんそんな目で見ないで。私にもこの教師たちが何言ってるか分からないんだ。先生方は私の事一体どんな人だと思ってるんですか…』



｢えぇ？そりゃカルエゴ先生を誘惑したえっちで〜｣

｢ふぃっ。想像力が豊かで魔力が半端なくて〜｣

｢主席を武術でぶちの…じゃなくて動きを封じて、｣

｢ダリ先生を拷問した気が強くて勇気がある悪魔、ですかね？｣


『誰の話！？！？！？』


カルエゴ先生を誘惑した覚えも

半端ない魔力を持った覚えも

アズくんを武力でぶちのめした覚えも

ダリ先生を拷問した覚えもないのですが。




先生たちの話聞いてクラスメイト引いちゃってるよどうしてくれんだ。


美男美女だからってこんなことして許されると思うなよ。許すけど！！



とりあえずどうしようこの状況。
うーん、と頭をひねらせると1人の先生が口を開いた。



｢あ、俺そろそろ時間なんで行きます。今日はいきなり押しかけてごめんね。｣


｢あらもうそんな時間だったかしら。私も行きますねふぃっ。｣


｢あ、僕も行きます！授業で会えることを楽しみにしてますね｣


3人がそれぞれ私に向かって挨拶をして教室から出ていった。


ライム先生はまだ残っているようだ。


｢それで、授業は何にするの？もちろん私の…｣


『いや、私えろくないし多分向いてないのでやめときます…』


私がそう言うと先生は｢はぁぁあ！？｣と怒り始めた。





……


あとから聞いた話だが、スカウトをしに来たのはライム先生とマーチ先生だけで、残りの2人と教室の外で見ていた3人は興味本位でついてきていただけのようだった。

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