【3】不幸体質？の私、起きたら魔界でした

Lv.136 ページ36

ドォォォオン。


｢Aちゃんはいるかしらっ！！｣


『｢｢｢！？！？！？｣｣｣』


突然勢いよく開かれたドアにクラス中が驚いた。
そして大声で呼ばれる私の名前。



｢！！サキュバス族のライムよ！貴女がAさんで間違いないわね？｣


『は、ﾊｲ……』


目が合ったかと思うと何故か目の前までやってきた。


クラス中がこっちを見ている。




私はと言うとその人のあははんでうふふんな体に釘付けになっていた。



｢ちょっと聞いてるのか・し・ら？｣


『ﾋｭｯ……ス、すみませんなんのお話でしたっけ』


突然ドアップで顔が映るもんだからびっくりした。


｢だーかーらーっ！あなたをスカウトしに来たのよ！エロスとは育てるもの。貴女のエロスはもっともっと育てられる！！私が直々にあんなことやこんなことを教えてあげるっ♡だから私の授業取ってちょうだい！！！｣


ライム先生……


一体何を言っているのですか……？？


いきなり教室に入ってきたかと思えば名指しでなんかえろいこといわれてるんですけど。

えろとか言ったせいでカムイくん血眼でこっちガン見しちゃってますよ。

ソイくんも携帯こっちに構えないで。


ていうか授業ってスカウトするもんなの！？



｢貴女の行動、見ていたけれどえろい、とてもえろいわ！無自覚なのがまたえろい！！でも意識的にそのえろさを出せたら…っ想像するだけでぞくぞくする！！｣


え、ちょっとなにこの淫乱教師！！
こわい！！えろい！！
誰か止めて！！
ここまで来ると性別関係なく怖いです！！
あとえろい！！！



『……もしかして最近視線を感じるのってライム先生が見てたからですか…！？』


｢あら、そうだけど私だけじゃないわよ？ねっ、スージー先生！｣


｢ふいっ。Aさんは職員室で何かと話題に出るものね〜。もし良かったら魔植物の授業でまた美しい花を咲かせましょう〜ふいっ。｣


スージー先生まで…！？

それに私いつの間に監視されてたの…？？
悪いことしたかな？？私なんかしちゃったかな！？

そんな目立ったことしてるかな……！？



……してるな。


しちゃってるな。



｢僕もいますよ〜。この子がAさんかぁ。拷問学のマルバス・マーチです。拷問学楽しいからぜひ来てね。ダリ先生を拷問したAさんにはピッタリだと思うよ〜｣


｢｢｢え｣｣｣


『え？？』



すっごい身に覚えがない話されてるんだけど何事？？？？

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