【3】不幸体質？の私、起きたら魔界でした

Lv.115 ページ15

あの日から2日が経ちました。
皆様お元気でしょうか？


私はとっても元気じゃないです。
何故かって？


……実は




……イルマくんと昨日喧嘩してしまいました。





唯一の人間で兄妹で友達のイルマくんと。
私はこれからどうやって生きていけばいいのでしょうか。


まぁでも？？いつも騒ぎの中心であるイルマくんが近くにいないってことは？？

目立たないってことだし？？

トラブルに巻き込まれなくてもすむし？？

むしろいいんじゃね？？



そう心の中で自分に言ってみるもやはり寂しいものは寂しい。


事の発端は昨日の2回目の朗読会。
些細なことで言い合い？になってしまい、昨日から話していない。




今朝も



｢イルマくん、Aちゃんおはよう〜！｣


『おはようございます』

｢おじいちゃんおはようございます！｣


『あ、私今日さり……おじいちゃんの隣座りたいです』


｢え？！おじいちゃん嬉しい！！けどイルマくんの隣じゃなくていいの？｣


『……き、今日はおじいちゃんの隣に座ります』


｢そ、そう？イルマくんはいいの？｣


｢ぼ、僕もおじいちゃんの隣がいいです！｣


｢えっ、えっ？｣



『……じゃ私オペラさんの隣いく』


｢…じゃあ僕は一人で食べる｣


『……じゃあ私も』



とまぁこんな感じで朝からムードは最悪。
サリバン様は終始戸惑っていて、心做しかオペラさんも困った顔をしていた。


困らせてごめんなさい。


でも私から謝るつもりは無い。
だって私は間違っていないもん。



とりあえず今イルマくんと会話したら言い合いになりそうなので66分早く学校に行った。


幸い、アズくんとクララちゃんはまだ来ていないようだったので一人でのんびりと学校に向かう。



『あー、1人は落ち着くな！……、はぁ』



…やっぱり寂しい、かも。ちょっとだけ。



……




｢あらAちゃんだわ！おはよう〜！｣


『わ！おはよう！！えっと、……えり、エリザベスちゃん、だっけ、』


｢可愛い名前だけど残念♡私はエリザベッタよ｣


ぼっきゅっぼんで背が高い彼女。


クラス分けされた時からずっと気になってたんだけど色々ありすぎて話しかけに行く暇がなかったんだよね…


まさかここでお話できるとは。


たまには兄弟離れもいいかもしれない。



『エリザベッタ…名前まで可愛い…！』



｢Aちゃんも何から何まで素敵よ！｣


『うぐ、っ…眩しい……』

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