転生したら鬼と家族になりました【鬼滅の刃】

漆 ページ7

『なんで謝るんだい？話がしたいから逃げないでおくれよ〜。』



決して腕を掴む力は弱めずに童磨がそういった。



怖すぎるだろ。


何とか逃げなければ。



『おめめがはでだったのでびっくりしてました！ごめんなさい！それとおにいさんだれですか？』


｢.......｣



『あ、あの…？』


何故か童磨がフリーズした。




ワンチャン今逃げれるのでは！？って思ったが無理だった。




相変わらず腕を掴む力は強かった(白目)



推しに掴まれる状況は嬉しいけど殺されそうになる状況は全く嬉しくない。




｢あーごめんねぇ。派手って言われたのは初めてでびっくりしちゃったよ！綺麗ならよく言われてたんだけどなぁ〜｣


意識を取り戻した童磨がそういった。

いきなり推しが現れた挙句まさかの触れ合いイベントにこっちがびっくりですよってつい言いそうになる。



｢俺の事は秘密なんだよねぇ…まぁでも言うなら皆を救う教祖様かなぁ。君名前はなんて言うんだい？｣


いや秘密だよとか言いつつ言っちゃってるよ。



『もぶ Aっていいます！』

｢もぶAちゃんかぁダサい名前だねぇ笑｣



へらりと笑う童磨に殺意が湧いた。



いや殺される側なんだけどねあはは。



...あはは.....。




｢そういえば怪我は大丈夫かい？｣




あ。そーいえば目の前に推し(笑)が居ることにびっくりして怪我の事忘れてたわ…



推しってすごいんだな(白目)







『ちょっといたいけどなめてれば大丈夫だとおもいます！あたらしいおとうさんとおかあさんがまってるのでおうちかえっていいですか？』



｢新しいお義父さん…？あぁあの方か。きっと大丈夫だよ。傷は俺が治してあげるね｣



そう言って目の前の男は私の手を取るとそのまま口元に運んで



ぺろっと舐めた。



『は？』




やべ。ガチめのは？が口から出たよ。


推しには？なんて言う日が来るなんて。



いやそもそもなんで舐めた？？
そんなこと怖くて聞けない。



｢わぁ美味しい。やっぱりAちゃんって稀血だったんだねぇ｣


嬉しそうに言う童磨に思わずツッコミそうになった。

鬼丸出しじゃないですかパイセン。


てか稀血とか初耳なんですけど？？
これが転生特典ってやつ？？


いらねーよ！！！！！



もう仕方ない。



こうなったら最終手段だ。





『だれか助けてええええええええええええ』




これだけ大声を出せば1人やふたりは助けてくれる...はず

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