転生したら鬼と家族になりました【鬼滅の刃】

卌捌 ページ48

『忙しいのにもかかわらず私と遊んでくれたり、色々なことを教えてくれたり、人なのに優しくしてくれてありがとうございます。

それで…感謝の気持ちに指輪を買ったんです。それを渡したくて集まって頂きました。

要らなかったらどうぞ捨てて下さい。』



そう言ってみんなに指輪を渡していく。
指輪には詳しくないから似合いそうなやつ。



案外みんな喜んでくれてて嬉しかった！

まぁ堕姫ちゃんと妓夫太郎さんは最後まで困惑してたけど。無理もない。


まぁこんな感じで１ヶ月無事食われる事無く平和(笑)で楽しい生活を送ってました。




ひとつの事を除いては。



｢鬼になれ。鬼になれば欲しい物が何でも手に入るぞ｣


｢鬼になれば…一生…共に過ごせる…｣


｢鬼になってくれよ〜君が死んだら俺たち皆悲しむぜ？｣


｢鬼になったら強くしてやろう！鬼になれ！｣

｢ひぇっ…鬼になりませぬか…｣

｢鬼になれば壺を毎日送りますぞっ！｣

｢鬼となり私と一緒に琵琶の練習しましょう…｣

｢Aさんよ〜鬼にならねーか？あー見えて俺の妹寂しがり屋だからよぉ｣

｢Aちゃん！鬼になろうよ！一緒に花魁したいなぁ私！｣


そう。毎日毎日、誰かと会う度に鬼になってくれと勧誘されている。



皆思ったことを当ててあげよう。
あの無惨の事だから無断で鬼にするんじゃないか？と。


私もそう思う。
でも私が頷かない限り鬼にはならない。
その証拠に今鬼になってないからね。


不思議だよねホント。世の中何があるか分からない。



事の始まりは鬼ごっこをした夜だった。


無惨様に話があると言われた。


いや絶対喰われるゥ！！

そう思ったが違うらしい。


｢貴様の秘密を全て話せ。安心しろ、自分の娘を取って喰ったりはしない。…貴様の行動次第だがな。｣

無惨がふっと笑いながら私の眉間に人差し指をトンッとする。


アレ？死？？だってそれ鬼にする時の行動じゃん？しかも秘密ってなんだし。心当たりが全くない。


……いや心当たりは沢山あるけど。


『ひみつとはなんのことでしょうか？』


首を傾げながら聞くと無惨が舌打ちをする。
ひぇえぇこっわああ！？！？でもイケ(以下省略)


『まずその喋り方をやめろ。もう一度言う。貴様の秘密を全て話せ。何故わざわざ喋り方を変える。何故私の名前や猗窩座達の名前を知っている。何故私が鬼だと分かった？』


無惨様が真っ直ぐと私の目を見た。

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