転生したら鬼と家族になりました【鬼滅の刃】

廿玖 ページ29

『今ならなんでもしますってくらい生きたいですけど。』


あ、これ結構まじ。


本気って書いてマジって読むくらいにまじ。


さっきも言いましたが推しキャラ全員救済したいです。



｢では何故そんなに殺してほしそうにしている｣



『いやそりゃ殺されるなら早めに殺されたいですけど…』



｢いつ…私達が殺すと…いった……｣


黒死牟が悲しそうに言う。



ん……？どういうことだ？？？


彼らは鬼だ。しかも上弦という強い鬼である。


殺さない選択なんて無くない？


しかも稀血よ？？？



『流れ的に殺されるかなって。強い鬼たちが人間を生かすなんてことないと思いますし。てか無惨様なら私に気安く触れるな。死に値する。とかいって首跳ねそうじゃないですか？ははっ』

と思ってる事を全部言ってやった。

最後に乾いた笑いも追加しとく。



後半の言葉を口にした途端空気がピリついたのは気が付かなかったことにしよう。



｢お前なんて言った？｣


後ろから声が聞こえて振り向く。

そう呟くように言い放ったのは猗窩座だった。



続けて童磨が口を開いた。


｢君鬼でも無いのにどうして無惨様の行動が分かるんだい？そういえば俺と無惨様の名前も知ってたなぁ…｣



や ら か し た



ここまで来たらもう戻れない。

原作読んで知ったとか言えないし。

怖さで頭が回らないので打開策もみつからない。



『さっきの言葉修正します。死にたいんで早く殺してください！！！』


原作が変わってより被害が大きくなるのだけは勘弁。


私が口を割る前に殺してもらおう。





推しに出会えて幸せだったよ。お母さん、もうすぐで会えるよ。




……




とかいってましたけど。

お母さん会えませんでしたよ。



あ。別に私が地獄に行ったとかじゃないよ。

死んでなかっただけ。

いや殺されなかったの方が正しいのか。




殺されると思ったら無惨様がこう言ったの。


｢その娘と4人で話せ。今その娘を見たら殺したくなる｣


『『『御意』』』


いみわからん。


推しと話せるのは嬉しいが何も話すことなんてない。


何を話せばいいか聞こうとすれば｢喋るな｣と言われてしまった。


｢何故そんなに死にたがる？なぜ秘密にする？せっかく生かしてやってるんだ。死ぬなら私の役に立ってから死ね｣



無惨様が言い終わったと同時に琵琶の音がする。



そして無惨様の姿は消えた。





とりあえずA、生きてます。

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