YouTuberとYouTuber【 2 】 (ページ5)

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「ねえエイジ」

エイジ「んー？」

「クリスマスどうする？明後日だけど」

少し雪が降っている夜の外を

窓から見つめながらAちゃんと電話をした。

あっという間に月日は流れて、あの約束をしてから

もうそんなに月が経ったんだなぁ。

本当はクリスマスに告白するつもりだった。

クリスマス俺にちょうだいなんて言ったけど

Aちゃんといたかったからで、特に何したいだなんて決めてなくて。

エイジ「Aちゃんが行きたいところ行こ」

「いいの？」

エイジ「うん」

「私、夜は駅前のイルミネーション見たい。

今年からすごい豪華になるらしいから！

あとはエイジの好きなとこ行こ」

エイジ「わかった、そうしよ」

「ふふっ、嬉しい」

電話越しで顔は見えないけど

すごく喜んでいて笑ってるんだろうなって言うのはわかった。

俺は部屋の机に置いていた

あのとき選んだネックレスが入った綺麗な箱を持ち上げて眺めて。

これをあげたらもっと喜ぶんだろうな、なんて

思いながら眺めてたら、口元がすぐ緩んじゃって。

「今エイジ笑った？」

聞こえてたのかな。

Aが突っかかってくる。

エイジ「Aちゃんのこと考えてたから」

なんて言ったら

電話からAちゃんの声聞こえなくなって。

きっと恥ずかしくて黙っちゃったんだと思う。

エイジ「もしもし？照れたの？」

いたずらな声で言うと

Aちゃんは照れたように、馬鹿、って。

あー可愛い。

近くにいたら絶対ぎゅーしてたのに。

はやくクリスマスなんないかな

Aちゃんに触れたい。

Aちゃんに会いたい。