...⚠︎(nameless) ページ4
「これからも、君だけを想う」
3/14。
相も変わらず贈り物に埋もれて、一つも溢さぬように抱える彼女を見た。
『航ちゃん、どうしよう』と相方に助けを求める彼女に慣れた様子で大きな箱を用意する様を横目で見ながら席を外す。
出番前、舞台裏ですれ違った芸人にAを彼女を持つと大変だな、と揶揄われたから、「俺を彼氏に持つAも大変だよ」と答えると、首を傾げられた。
・
『美味しかったね』
「な。また行こう」
『お店探して予約してくれてありがとう』
「どういたしまして。喜んでもらえて何よりだ」
前もって予約していたお店で食事を済ませた後、ひとしきり感想を言い合いながら歩いて夜景を見に来た。
手すりに腕を置いて身体を預けながら、ビルや水面の煌めきに息をつく。
「あら、おっきなくしゃみして」
3月と言えどまだ夜間は冷えるようで、風が吹く度に身震いをする彼女をそっと抱き寄せてやると『あったかい』とくすぐったそうに呟いた。
「……A、」
2人しか居ない閑散としたこの場所で、彼女の肩に手を添えて見つめると、自然と目を閉じたAに胸が高鳴った。
屈んで彼女の唇をそっと食むと、甘い声が漏れた。
『待ｯ、もう、しつこい……っ、』
「このくらいしないとすぐ変な虫つくから」
『っ、あ』
本当、嫉妬深い俺みたいな彼氏を持つAは本当に大変だよな。なんてどこか他人事のように考えながら、乱れた呼吸を整える彼女の身体を抱き上げる。
「暴れんなって、」
『お、落とさないでよ、？』
「誰がそんなことするか。……A、一回しか言わないからちゃんと聞いて」
『？』
「──愛してるよ」
急に持ち上げられた浮遊感に驚く彼女にそう言って目を細めると、抵抗を止めて目をぱちくりとさせた。
『私も、愛してる』
暫く見つめ合った後、頬を緩ませこちらへ腕を伸ばしてそう答える様子が酷く愛らしくて、堪らずまた一つキスをした。
──ホワイトデーに何を渡したかは、2人だけの秘密。
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ののの(プロフ) - 眠蕗さん» わー！shnさん視点楽しみにしてます！そして採用するかもの件めちゃくちゃ恐縮です！フリー素材なのでもしよかったら使ってください！最新回のjoさんのお話も素敵で最高でした✨潮ちゃんとjoさんお二人で芸人雑誌の表紙とかやってほしいです📕！ (5月8日 0時) (
レス) @page23 id: fd9e305be7 (このIDを非表示/違反報告)
眠蕗(プロフ) - のののさん» ののの様 こちらのストーリーも読んでくださりありがとうございます🥹発狂しているshnさん、目に浮かびました…笑 この話はshnさん視点の後日談も書きたいな〜と思っておりますので、もしかしたら採用させていただくかもです…！ (5月7日 13時) (レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
ののの(プロフ) - 度々コメント失礼します！...(9th/k.,k)⚠︎⚠︎ のお話本当に本当に好きすぎます！！後日shnさんがkygk宅に来た時に空になってる瓶見つけて、相手がお嬢だって知ったら発狂しそうですね笑 (5月5日 9時) (レス) @page20 id: fd9e305be7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠蕗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=avgvu80491
作成日時：2024年3月16日 21時
