...(9th/k.,k)⚠︎⚠︎ ページ20
「賞味期限1ヶ月やから早めに使うんやで♡」
「いやええよ別に要らんて……おい。勝手に鞄開けんなそんで入れんな」
相方のなかむらがにやけた面で俺に渡してきた見るからに怪しい液体が入った小瓶。まあなんだ。いわゆるビヤクと呼ばれるやつだ。
どこから手に入れたかは知らんけど、断れ切れずにまあ飲まないにしても見る分には綺麗な見た目しとるし、インテリアくらいにはなるかもな、と呑気に捉えて家に持ち帰って適当に放っていたのが半月前。
お嬢にその存在を指摘される今の今まで。
そんなことすっかり忘れていた。
「いや、あのな。これは、」
『……誰かといつか使うんでしょうか』
「そんなんちゃうよ。なかむらが勝手に持たせてきただけや」
疑うような視線をこちらに向けながら、俺が背に隠した小瓶を奪ってリビングの明かりに液体を透かして覗くお嬢に冷や汗が止まらない。
『本当にあるんですね、吉野くんが前に話していたやつ』
「お嬢になんてこと教えてんだあいつは……。ほらもう返しなさい？……A、開けたらあかんやで」
コルクを外し瓶を傾けては、口に含むお嬢に制止の声を掛けても間に合わず、こくりと嚥下する彼女に思わず声が出た。
『ぁ、ぶどうの味』
「〜〜アホA！何飲んで！っ、ペッてしなさい！」
『だって』
「だっても何も……とりあえず水飲み」
頭を抱えながら、コップに注いだ水を手渡そうとするとその手に手に重ねては目を潤ませた。
「A？」
『京極さんが他の人と使ってるところを想像したらすごくいや。だから、私が使う』
「……、は？」
・
『ぁ……！』
鼓膜が痺れるような甘美な彼女の言葉に、気が付くと俺はお嬢をベッドに組み敷いて唇に噛み付いていた。
「っはは。身体びく〜ってなった。かわええ」
ビヤクの効果が早速出ているのか、さっきの威勢はどこへやら、身体を熱らせ小刻みに震える様子に口角が上がる。
『かざとさんｯ､も、』
「ん。ええよ」
抵抗の力が弱まるほどにどろどろに甘やかしてやったからか、浅い呼吸を繰り返しながらも俺を求めてくれる彼女の弱いところを掠めると、俺の名前を呼びながら一層身体を震わせた。
「たまにはこういうんに頼るのも悪くないもんやなぁ……なあ、A？」
『……っ、もう勘弁です』
「あら」
ベッドの下に転がっているであろう小瓶は、起きたらちゃんとインテリアとして飾ってやろうと思う。
「なかむらには感謝せなあかんな」
◇3/31(reiwa roman)※続きます→←..(fsy/o.,t)
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ののの(プロフ) - 眠蕗さん» わー！shnさん視点楽しみにしてます！そして採用するかもの件めちゃくちゃ恐縮です！フリー素材なのでもしよかったら使ってください！最新回のjoさんのお話も素敵で最高でした✨潮ちゃんとjoさんお二人で芸人雑誌の表紙とかやってほしいです📕！ (5月8日 0時) (
レス) @page23 id: fd9e305be7 (このIDを非表示/違反報告)
眠蕗(プロフ) - のののさん» ののの様 こちらのストーリーも読んでくださりありがとうございます🥹発狂しているshnさん、目に浮かびました…笑 この話はshnさん視点の後日談も書きたいな〜と思っておりますので、もしかしたら採用させていただくかもです…！ (5月7日 13時) (レス) id: 70e89bae7c (このIDを非表示/違反報告)
ののの(プロフ) - 度々コメント失礼します！...(9th/k.,k)⚠︎⚠︎ のお話本当に本当に好きすぎます！！後日shnさんがkygk宅に来た時に空になってる瓶見つけて、相手がお嬢だって知ったら発狂しそうですね笑 (5月5日 9時) (レス) @page20 id: fd9e305be7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠蕗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=avgvu80491
作成日時：2024年3月16日 21時
