調達 ページ4
しばらくその場で蹲っていた。行動力が湧かないのだ。
しかし、この家が崩れるのも時間の問題だ。ある程度の荷物を持って移動しなければならない。
何分が経ったのだろうか。時計が動いていないので、確認できなかった。
とりあえず物を入れるカバンを探すことにした。
キャリーバッグでは大きすぎる。移動を考えれば両手も開くし、リュックが1番適しているだろう。
次は衣類だ。下着は数枚。スポーツ用の長いスパッツと短パンと、上はシャツと羽織るものを持って行こう。これらは2枚ずつあれば充分だ。
次は食料だな。傾いている冷蔵庫を開けると、中からは異臭がした。何日経っているかわからない食材達の臭いには耐えられず、閉めてしまった。
これだと全部がダメなのだろう。蛇口を捻るが、水一滴も出て来ない。どうしたものか……
あ、そういえば物置に防災セットのような物が置いてあったけ。
『あった……』
幸い、物置は少しの損傷しか負っていなかった。
防災セットの中身は、乾パン2缶に2Lの水が2本、ティッシュ箱が2箱、毛布が1枚、ライターが1本入っていた。
少し重いが、袋に入っているので持ちやすいため、持って行っても邪魔にはならないだろう。
他にも何か持って行けないか探してみると、玩具のスナイパーライフルがあった。スナイパーライフルの周りの銃は、無残な姿になっているものが多かった。
使えるのはこれだけか……。まぁ、護身用として持っておこう。
弾はもちろんBB弾。袋にかなり入っているが、いつ無くなるかわからない。慎重に使おう。
サバイバルナイフとかって……あった。カバーも付いてる。これなら危なくないな。
必要な物は大体揃っただろう。後は移動手段だが……
腰を掛けて、ハンドルを握ってみる。久しぶりに乗ったが、だんだんと感覚が戻って来た。ガソリンも満タンだ。
駅までの道のりをスクーターで通っていた時期があった。最近は徒歩だったけど。
とりあえず、向かう場所は中央ブロックの真ん中、この国の首都である“東京”を目指そう。そこなら人口も多いので、物が沢山有るはずだ。
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ふわ - 全然大丈夫ですよ！この小説すきので無理をなさらない程度に頑張ってください ！ (2019年1月15日 21時) (
レス) id: 6b0daac0a7 (このIDを非表示/違反報告)
桜貝(プロフ) - ふわさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません。励みになるコメント、ありがとうごさいます。 (2019年1月15日 1時) (レス) id: 6b2a63191d (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - 好きです！頑張ってください！ (2018年12月11日 21時) (レス) id: 6b0daac0a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜貝 | 作成日時：2018年8月31日 23時
