目覚め ページ3
目が覚めた。
真っ白な世界に目が眩む。
いや、ここは真っ白な世界では無いようだ。
ただ、何時ぶりかに目が覚めただけの様だ。しばらくすると瓦礫の世界が見えてきた。
何だ、天国とか地獄じゃないんだ。何故か、少し残念な気持ちになる。
とにかく視力はあるようだ。
『重い……。あ……』
思った感情を口にすると、実際に声に出た。吐血もしない。一体どういうことだ。それに、今口にした言葉も聞こえている。聴力があるということだ。
手足等の箇所も動かすことができた。痛い所も無い。身体が回復しているということだろうか。しかしどうやって……
とりあえず、体に乗っかっている瓦礫を退かさなきゃ。
退けるというより、抜けるの方が正しいのだろう。無理矢理退けて、瓦礫で家が崩壊してもおかしくない。軽やかに抜けないものだろうか……
『ふんっ……』
少しだけ。本当に少しだけ力を入れただけなのに。
体は抜けた。しかし……
瓦礫が砕けるのは想定外だ。
大きい音と共に崩れていく瓦礫。少しだけ力を入れただけだぞ？
玄関に続く廊下は、それの重みに耐えられなかったのかだんだんと抜けていった。
しかし、瓦礫が崩れることで驚くにはまだ早かったようだ。
『何……これ……』
私が生きてきた青いグローブは何処に行ったのだろう。
信じられない。こんな事はあってはならない筈だ。
非理論的で、科学上でも有り得ない。馬鹿げた話しすぎる。
誰か、誰か教えてくれ。一体どういう事なんだよ。
砂漠の世界にビルやマンションが埋まっている。
竜巻が所々で起こっている。砂嵐も凄い。
風化が起こっているのか、岩石が破壊されている。
ダメだ。語彙力も乏しくなっていく。
これは夢なのか？いくら何でも生々し過ぎる。
頬を何度か叩くが痛みしか来ない。
嗚呼、神様。私が悪かったんです。どこかで“生きたい”と思ってしまった自分が。
どうか私を死なせてください。こんな世界に生きがいなんて見つけられない。
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ふわ - 全然大丈夫ですよ！この小説すきので無理をなさらない程度に頑張ってください ！ (2019年1月15日 21時) (
レス) id: 6b0daac0a7 (このIDを非表示/違反報告)
桜貝(プロフ) - ふわさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません。励みになるコメント、ありがとうごさいます。 (2019年1月15日 1時) (レス) id: 6b2a63191d (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - 好きです！頑張ってください！ (2018年12月11日 21時) (レス) id: 6b0daac0a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜貝 | 作成日時：2018年8月31日 23時
