急撃 ページ20
今日もいつも通り訓練をしている。訓練と言っても、自主練だ。
あれから坂田さんやまふまふさんに相手をしてもらい、自分の弱点や覚束無い箇所がいくつも見つかった。今日はそこを中心に、練習のメニューを組んだ。
本を参考にした、自作の案山子相手に練習をしている時だっただろうか。何かが飛んできたのは。
『……ｶﾞﾊｯ』
勢い良く全面硝子張りのビルに身体を打ち付けられた。突然の出来事で、腕を身体の前でクロスするという簡易的な防護しか出来なかった。
硝子のせいで至る所に傷が出来、出血をしているが、能力のおかげか骨折の様な痛みは感じなかった。拙いのは、出血のせいで段々と力が抜けていることだ。
「てめぇ……女か？」
誰なんだ此奴は。東に居る人とは思えない。まさか……
『西の……方ですか？』
私を飛ばした石で出来たであろう大きな大剣をビルから引き抜き、フードを目深に被った長身で細身の其奴は口を開いた。
「お前はアイツらの仲間かぁ？仲間だったら殺す」
逆に質問されてしまったため質問の答えは返ってこず、代わりに大剣が顔の前に突き出された。このまま突き出されれば、私の顔は割れてしまう。ここは、質問に答えた方が良いだろう。
『仲間……では無いと思います。ただ助けて貰っているだけです』
多分……いや、きっとそうだ。私達はそういう関係で今は成り立っている。仲間とは言い難いだろう。それに私から仲間と言うには、あまりにも無礼だ。
「何だ、違ぇのかよ。つまんねぇの」
そう言うと、大剣を背中に担ぎ直した。此奴が来たことをトランシーバーで報告しようと抜け出そうとすると、
「動いたら殺す」
再度大剣を突き出されてしまった。今まともに相手をしたら殺されてしまう。
「はぁ……やっと追い＿＿たわ……。＿＿君勝＿＿かんといて！」
「＿＿さんが遅＿＿だろ」
遅れて誰かがやって来た。クソ……駄目だ、視界が乏しくなって来て相手の姿が見えない。それに、出血が多過ぎて彼奴らの会話が聞き取りずらくもなって来た。きっと、此奴の仲間なのだろう。
「あーぁ、派＿＿ってもうたなぁ。ちょっ、大丈＿＿かこの子？あ、後5秒後に来るで。お友達が」
最後だけなんとか聞き取れた。お友達とは増援の事だろうか。それに5秒後とは、何を示しているのだろうか。
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ふわ - 全然大丈夫ですよ！この小説すきので無理をなさらない程度に頑張ってください ！ (2019年1月15日 21時) (
レス) id: 6b0daac0a7 (このIDを非表示/違反報告)
桜貝(プロフ) - ふわさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません。励みになるコメント、ありがとうごさいます。 (2019年1月15日 1時) (レス) id: 6b2a63191d (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - 好きです！頑張ってください！ (2018年12月11日 21時) (レス) id: 6b0daac0a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜貝 | 作成日時：2018年8月31日 23時
