your smile 【赤】3 (ページ18)

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110話ページ18

エイジside

A「今日はありがとう。」

エ「こちらこそ、急だったのにありがと。」

いつもの公園でブランコに揺られていた。

楽しい時間というのはあっという間で、時刻はもうすぐ9時だった。

A「初デートでしたね。」

Aちゃんはニヒヒっと笑った。

エ「そうだな。

こんな感じだったけど、よかった？」

A「超楽しかったよ！」

Aちゃんは笑顔で答えてくれた。

エ「さて、本題に入りますかね。」

A「え？」

俺はブランコから降り、Aちゃんが正面になるように柵に腰掛けた。

エ「ブロック大会、どうするの？」

俺が聞くと、さっきまで笑顔だったAちゃんは顔を下に向けた。

あからさまに元気がなくなっていた。

エ「聞かれたくなかった？」

俺が聞くと静かに頷くAちゃん。

エ「ごめんね。

でも、昨日の電話で不安でさ。」

Aちゃんは足を前後に動かした。

砂を蹴る音が公園に響いた。

Aちゃんはしばらくそんな感じでいた。

A「あのね。」

Aちゃんは足を止め話し始めた。