your smile 【赤】3 (ページ17)

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109話ページ17

エイジside

どこか用事もある訳では無いので気になったお店に入るって感じでブラブラしていた。

Aちゃんもさすが女の子。

ショッピングは好きなようで、とても楽しそうだった。

A「あ、ここ入ってもいい？」

そう言い立ち止まったお店は雑貨屋だった。

エ「どぞどぞ。」

俺がそう言うと手を離してすぐに中に入っていった。

そんなに見たかったのかと少し笑いながら、俺も後について中に入った。

Aちゃんは文房具を見ていた。

A「ねね、どっちがいいと思う？」

そう言って見せてきたのはパンダとコアラのボールペンだった。

エ「んー、パンダかな。」

A「じゃ、パンダにしよ！」

そう言いコアラのボールペンを置き、レジに向かった。

すると、途中にあるアクセサリーのコーナーで止まった。

Aちゃんが見ていたのはリングのペアネックレスだった。

エ「欲しいの？」

俺の声にビクッと体を動かして振り返った。

A「え、あ、いや。

こうゆうのって高いんだなーって思って。」

世のカップルはすごいや、なんて言いながらAちゃんはレジへ向かった。

値段を見ると14000円だった。

確かに高いな…

A「エイジくん、ちょっとお手洗い行ってきてもいいかな？」

エ「あ、行ってきな。

トイレの近くで待ってるよ。」

A「ありがと！」

そう言いAちゃんは走ってトイレに向かった。

そんなにトイレに行きたかったのかよ、なんて心の中で突っ込みながら笑った。

エ「どうしよっかな。」

俺はそのペアネックレスを見つめた。