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「こーちって意外と筋肉あんだね」
「意外とって何だよ」
バキバキに腹筋が割られたお前と並ぶのにぶよぶよだったら恥ずかしいだろ。
ぱしゃぱしゃとお湯をかければ仕返しされた。
AHAHAとアルファベット表記にしたくなるような愉快な笑い声を上げながら、前髪をかきあげるジェシー。
図らずともオールバックになった髪の先からお湯が滴り、思わず心臓が跳ねる。
月光に照らされるジェシーは、授業で説明された“異種”のNAVIGATORであるようで。
ヴァンパイアにない妖力があって。
本当に俺と契約してて良いんだろうかと思ってしまった。
「星綺麗だねぇ」
「ほんとだ……月もこんなに近くで見たの初めて」
「あの星座こーちみたいだよ」
「意味わかんねーんだけど」
せめて雲だろ。
たまに思考回路が分からなくなることがあるけど、こいつが楽しそうならそれで良い。
AHAHAと遠くからでもジェシーだと判別できる笑い声を、ずっと響かせてくれれば良いんだ。
それは出来れば、俺の隣で。
「近くに湖あるんだよね」
「明日皆で行こう」
「ふふ、楽しみ」
口元に手を当てて笑えば、ジェシーはピタリと動きを止めた。
そして急にバシャバシャとお湯を自分の顔にかける。
ジェシーの周りで起こる波の揺れが俺にも伝わってくる。
「こーち！ずるいよ！！」
「何も俺してねーじゃん」
「自覚ないの！？……なんかもう俺、これから心配になってきた」
「……そんなに俺との契約不安？」
「そうじゃなくて。こーちが誰かにとられるかもって」
「あるわけないだろ。１人の人間に対して１人のヴァンパイアって決まってんたから」
「でも……契約結ばなくたって出来るじゃん……まだ俺もしてもらったことないのに……」
まだ俺もしてもらったことないのに……ってどういうこと？
ジェシーを見つめると、慌てたようにわざとらしく、そろそろ風呂上がろっか！って言い出した。怪しい。
でも２ペアも入りたいだろうし、そろそろ出るか。
ざばっと風呂から上がり、バスローブを着る。
さすが京本家という感じで、バスローブもタオルも全て一級品だった。
「こーち、もう今日は疲れた？」
部屋に戻ってフカフカのベッドにダイブした。
大我が用意した部屋にはキングサイズのベッドが1つ。
「え？多少は。ジェシーの方が疲れたんじゃない？NAVIGATORだからっていっぱい話しかけられて大変だったろ」
「いや俺は全然」
「疲れって自覚しづらいんだぜ、早く寝よ」
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桜汰(プロフ) - ねろさん» はじめまして。とても嬉しいです😳 やっと決心がついたので移行してみました！今後もお楽しみください〜〜 (2022年11月19日 16時) (
レス) id: f89db1ff86 (このIDを非表示/違反報告)
桜汰(プロフ) - しまりすさん» 嬉しいです、ありがとうございます！！ようやく勇気が出たので移行してみました。移行先でもよろしくお願いします〜！🙇♀️ (2022年11月19日 16時) (レス) @page49 id: f89db1ff86 (このIDを非表示/違反報告)
ねろ - はじめまして、お話が更新される度とても楽しく読ませてもらってます。どのお話も素敵で何度も読み返せるくらいだいすきです！無理しないペースでやるのが1番ですよ！頑張ってください！応援しています！ (2022年11月14日 23時) (レス) @page49 id: ba7046e338 (このIDを非表示/違反報告)
しまりす(プロフ) - はじめまして、いつも楽しませていただいてます。続編できたら読みます！絶対に！！ストーリー本編も日常編(？)も大好きなので、続きが読めることを楽しみにしております😌 (2022年11月12日 22時) (レス) id: 87420e95c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜汰(プロフ) - 一之瀬@tskさん» jsygがどうしてもメインになりがちなのでそう言ってもらえると本当に嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2022年11月9日 21時) (レス) @page39 id: f89db1ff86 (このIDを非表示/違反報告)
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