1 〜碧色少女は想いを馳せる〜 ページ2
魔物は嫌い。だって怖いから。
でも人はもっと怖い
薄汚れた私が、更に消えてしまって________
「……………えと、魔女………?」
聞き慣れない単語を口の中で転がし、先程まで読んでいた紙をもう一度読み直した。
「エグリマ」。紙に記された文字を反芻しつつ、図書館で資料を漁った。
__イゴッソにて、封印されていた誑惑の魔女エグリマが復活し、女王ジョセフィーヌに成り代わっていた。
その件は身元不明のものが片付け______
………最近、問題だらけだなぁ。
例えば、ジョバリに起こった問題や、エドルに起こった問題…………頭の中でぐるぐると考え、後にうっとりと天海を見つめた。
私の計算では、これら全て同じ人が片付けていると考えていた。
噂だけど、最近天海から落ちてきた人がいるらしい。…………これは、もしかしてもしかするのではないのだろうか。
「はぁ…………なんだかいいなぁ…………私なんて、人の話を勝手に盗み聞きして考察することにしか能のないモブみたいなものだし………」
…………そう、向いた仕事が見つからずとりあえず図書館に通って本を読み漁る毎日。
魔法の素質があったから魔導師をやっているけれど、魔物なんて見たことないし。
転々と職を探して、お金がなくて死にかけて、現実逃避に本を読み。
描いていた理想とは全く別の生活を送っていた。
………だから、"あれ"は今までの運を使いきってしまっていたのだろう。今まで生きてこれた運を。
はたまた、運が私に回ってきたのか。
調べた資料に「アイネス」の事が載っていたこと。
………………アイネス本人が、私を見てしまったこと。
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シャルア - アイネス君なんだよ・・・・・・彼なのだよ・・・・・・・ (2019年1月28日 14時) (レス) id: 2e225392ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ステルラ | 作成日時:2019年1月12日 21時