【sm】待ち合わせはニコ生で 2【完結】

＞＞＞緊急招集 ページ7

いつも打ち上げでお世話になっている店では、いつものメンバーが集まっていた。

「すみません、遅れました…！」

「全然大丈夫やで」

そこに、息を切らしたAがやってくる。

「A〜、俺の隣来てええよ〜」

「ありがとう、センラ」

あれからAとセンラは互いにタメで話すようになって、傍から見ても仲良くなっているように見える。

そんなセンラに対抗して、俺も声をかけた。

「A、センラは酔うと酷いから俺の隣来い」

「ちょっとまーしぃ？流石にAの前じゃダサいとこ見せへんけど？」

「つーかそんなこと言って酔ったAに手ェ出そうとしてんじゃないの？」

「違うわ！」

「ふふ、志麻はそんなことしないですようらたさん。それじゃ、志麻とセンラの真ん中いい？」

「おん」

「ええで」

夏ツで初対面を果たした後、三人とAはどんどん仲良くなり、アークではなく本名で話すようになった。

うらさんと坂田とは未だに敬語だが、前より距離は縮まっているようだ。

「お腹も空いたことやし、本題前になんか頼もうや！もう俺お腹ペコペコ」

「じゃ、唐揚げ。レモンかけんなよ」

「うらたんまた言ってるし…」

いつもの会話で騒ぎ始めた外野三人を放っておいて、Aにメニューを渡して話しかける。

「Aはなにか頼みたいもんある？」

「うーん、とりあえずさっぱりしたもの食べたいかな。枝豆と冷奴で」

「了解。俺もつ煮込み頼もうっと。あと生」

「あ、じゃあ私レモンサワーで」

他三人も決まったようなので、店員を呼んで注文する。

「それにしても雰囲気いいところだね。初めて来た」

「俺らはいつもここでライブ終わりに打ち上げやってるからな」

「そっかぁ、楽しそう」

「まぁな〜」

○

○

○

しばらくご飯を食べて、談笑をする。

みんなほろ酔いし始め、お皿も空になり始めたところで、そろそろ本題に入ろうと口を開く。

「今日、みんなを呼んだのはちょっと相談したいことがあって」

俺の真剣な視線と声色に、自然と空気が変わる。

「まずはこれ、見てほしいんや」

皆に先程のツイートのスクショ画面を見せる。

「っ、これ…」

「…わた、し…？」

「アークって何者なんやってなってて。幸いこの子しかまだ気づいとらんみたいやけど、どうしておくべきかって思って。皆の意見を聞きたかったんや」

「……なるほど？たしかにこれはこのままじゃまずいね」

うらさんがぽつりと呟いた。

＞＞＞打開策→←＞＞＞炎上？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す