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ハグリッドが見せたいと言っていたものは
ヒッポグリフという魔法生物だった
"バックビーク"という名のヒッポグリフは
とても美しく、思わず見とれてしまう
ハグ「さぁみんな美しかろ…。おや、また1人ヒッポグリフの魅力に取り憑かれたものがおるようだ」
ハグリッドは私を見るとウィンクをした
ハグ「いっちばん先に言うとくがコイツらは誇り高い。絶対に侮辱しちゃあなんねぇぞ」
さぁて、誰か挨拶する?とハグリッドが手を叩くと
生徒は一斉に後ろに下がった
ヒッポグリフに見とれていた私はそれに気が付かず
ハグ「よーし、ハリーにA!いいぞ!」
『…え?!』
ハグリッドのその一言で状況を理解した
ハグ「いいか、ヒッポグリフが先に動くのを待つ。それが礼儀だ。そばまで行ってお辞儀をして向こうが返すのを待つ。返したら触ってもいいということだ」
ハグリッドの言う通りに近づきお辞儀をする
目だけを動かし横を見ると、ハリーもお辞儀をしていた
ハグ「えぇぞ、2人とも!さぁくちばしに触れてみろ」
恐る恐る手を伸ばすと一瞬驚いたようだったが
私たちを受け入れてくれた
『かわいい…』
ハリ「だね…」
思わずハリーと顔を見合せて笑う
さっきまで気まずかったがヒッポグリフを前にすると
気まずさもどこかへ行ってしまった
ハグ「背中にのせてくれるぞ」
ハグリッドはそう言うと私を背中に乗せる
『ハリーは?』
ハリ「ヒッポグリフ好きなんだろ?譲るよ!」
『ちょっと!キャッ!』
まだ心の準備が出来ていないのに
ハグリッドの合図でバックビークは飛び立った
私はバックビークに乗って箒とはまた違う
新鮮な空の旅を思う存分堪能した
✡
ハグ「ようやったA。ハリーも」
『最高だったわ!』
私がそう言うとハグリッドは嬉しそうだった
ドラ「おい!Aに何もしてないだろうな?」
ドラコが周りを押しのけてバックビークの元へ
ハグ「おいやめろ!よせ!」
その瞬間バックビークは鳴き声をあげて前脚を振り上げた
ドラ「うわぁぁ!」
『ドラコ!』
私はドラコを庇うようにバックビークと彼の間に立つ
爪が私のローブを切り裂いたが
そんなの構わずバックビークを撫でる
『大丈夫よ、落ち着いて…』
しばらくするとバックビークは大人しくなった
ドラ「A…ッそれ!」
『…え?』
ドラコに言われて私は左腕が
温かいもので湿っていることに気が付く
その瞬間力が抜けて私は意識を手放した
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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時